研究課題/領域番号 |
62480178
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
中山 英明 鳥取大学, 医学部, 教授 (90155888)
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研究分担者 |
陶山 昭彦 鳥取大学, 医学部, 助手 (10144651)
吉田 良平 鳥取大学, 医学部, 助手 (50144655)
岡本 幹三 鳥取大学, 医学部, 講師 (40032205)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 老人の睡眠障害 / 終夜睡眠ポリグラフィー検査 / 睡眠脳波パターン / 睡眠変数 / 主観的睡眠調査 / 生活・行動調査 / 睡眠衛生 / 終夜睡眠脳波パターン / 交絡因子 / 老人の日内リズム / 血圧 / 体温 / 脈拍 / COSINOR法 / 頂点相位 |
研究概要 |
5人の老人を対象に、連続3夜の終夜睡眠ポリグラフィー検査、主観的睡眠調査、翌日の生活、行動調査を実施した。そして、老人の睡眠脳波パターンの分析を行なった。さらに、睡眠脳波パターンと翌日の生活、行動状態を対比させることにより、両者の因果関係の解明を試みた結果以下の成績を得た。 1.睡眠障害を訴える老人の全睡眠時間および睡眠率は、睡眠障害を訴えない老人のそれに比べ低い値を示した。これに加えて、同じ睡眠障害を訴える老人でも、睡眠潜時が増加している症例とし、睡眠第4段階およびREM睡眠期の割合が減少している症例とが認められた。 2.5人の老人全体の傾向として、中途覚醒回数の顕著な多さは認められなかった。しかし、睡眠段階移行数および中途覚醒時間は若年者を対象とした諸家の報告と比べると多く、不安定な睡眠であった。また、平均睡眠深度と睡眠時間の関係を回帰分析した結果、相関係数-0.629の有意な逆相関が認められた。つまり、平均睡眠深度が浅い者は相対的に睡眠時間が長く、逆に平均睡眠深度が深い者は相対的に睡眠時間が短くなる傾向が示唆された。 3.主観的睡眠調査の結果では、睡眠障害を訴える老人と睡眠障害を訴えない老人との間で顕著な違いは認められなかった。 4.覚醒中の生活、行動調査と前夜の睡眠脳波パターンとの対比では、熟眠障害または入眠障害を示した老人は日中「臥床」の状態が比較的長く続いたのに対し、他の老人は「談話・読書」や「外出行動」などの状態が多く、日中の活動度が高いことが示像された、今後、活動度の定量的評価をした上で症例数および検査実施回数を増やして検討していく必要があるものと思われる。
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