研究課題/領域番号 |
62480186
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
黒川 清 東京大学, 医学部・第一内科(病), 教授 (30167390)
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研究分担者 |
要 伸也 東京大学, 医学部・内科(病), 医員
加藤 哲夫 東京大学, 医学部・内科(病), 助手 (70194834)
奥田 俊洋 東京大学, 医学部・内科(病), 助手 (80177170)
内田 俊也 東京大学, 医学部・内科(病), 助手 (50151882)
高市 憲明 東京大学, 医学部(分), 助手 (00175423)
張 漢佶 東京大学, 医学部(分), 医員
松永 浩 東京大学, 医学部(分), 助手 (50165841)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 尿細管 / V1,V2受容体 / 細胞内Ca / DHP感受性カルシウムチャンネル / エンドセリン / 心房性ナトリウム利尿ペプチド / プロスタグランジンE2 / メサンギウム細胞 / メサニジウム細胞 / 陰イオンチャンネル阻害剤 / AVP / Gi蛋白 / TGFβ / 細胞外気質 / AVP受容体 / 腎糸球体 / メサンジウム細胞 / 尿細管細胞 / イオンチャンネル / 抗利尿ホルモン / 上皮増殖因子 / アンジオテンシンII / 心房性抗利尿ホルモン |
研究概要 |
(1)アルギニンバソプレッシン(AVP)の尿細管作用: AVPの受容体にV1,V2と呼ばれるsubtypeが存在することは広く知られている。我々は尿細管細胞において、これらのsubtypeの局在ならびにシグナル伝達機構をfura2による細胞内カルシウム濃度測定を用いて検討した。AVP(V1,V2受容体刺激剤)の投与は、皮質集合管(CCD)、髄質外層集合管(OMCD)、髄質内層集合管(IMCD)における細胞内カルシウムの上昇を引き起こした。また、V2受容体刺激剤であるdDAVPの投与も同様に細胞内カルシウムの上昇を引き起こしたが、AVPとdDAVPの反応の違いからCCDではV1,V2両受容体、OMCDIMCDでは主にV2受容体を介した細胞内カルシウムの上昇のメカニズムが示唆された。さらにこれら細胞内カルシウムの上昇は主に細胞外からのカルシウム流入、しかもDHP感受性カルシウムチャンネルの関与を受けていることが示唆された(J.C.Iin.Invest.submitted,日本腎臓学会'89,アメリカ腎臓学会'89にて発表)。 (2)エンドセリンの腎作用:エンドセリンは、近年発見されたホルモンで、強力な血管収縮作用を有し生体の血圧調節、臓器の血流調節等に重要な役割を果たしていることが知られている。我々はエンドセリンのin vivoラット腎動脈注入実験にて、尿量、糸球体濾過量、腎血漿流量を著明に低下させるが尿中総Na排泄率は変化させないことを示した。また、カルシウム拮抗剤であるニカルジピンの投与はエンドセリンの腎作用を抑制することがわかった。さらに、心房性ナトリウム利尿ペプチド(AMP)とエンドセリンの相互作用を検討したところANPはエンドセリンの腎機能低下を著明に抑制することが明らかとなった。一方、エンドセリンのメサンギウム細胞への影響を検討したところ、エンドセリンは細胞収縮作用および細胞内カルシウム上昇、プロスタグランジンE2の増加を認めた。以上のことより、エンドセリンは腎に直接作用して腎機能を低下させるが、これらの作用は、ニカルジピンおよびANPにより抑制されること、メサンギウム細胞が関与することが示唆された(Am.J.Physiol.1990in press)。
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