研究課題/領域番号 |
62480204
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐竹 辰夫 名古屋大学, 医学部, 教授 (60023743)
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研究分担者 |
山木 健市 名古屋大学, 医学部, 助手 (20182420)
鈴木 隆二郎 名古屋大学, 医学部, 助手 (60179273)
高木 健三 名古屋大学, 医学部, 講師 (50093050)
権田 秀雄 名古屋大学, 医学部, 医員
角田 俊明 名古屋大学, 医学部, 医員
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 膜リン脂質 / PhospholipaseA_2 / ロイコトリエン / 自律神経受容体数の変化 / アラキドン酸 / Phosphatidyl cholineの減少 / 新キサンチン薬 / 1メチルー3プロピルーキサンチン / コルフォルシン / 抗コリン薬 / 難治喘息 / βー受容体遮断状態 / フォスフォライペースA_2 / α_1ー受容体 / 抗原吸入 / 膜隣脂貭 / Phospholipafe A.ナ_<2.ニ> / ロイコトリエンB_4 / 自律神経受容体減少 / Phosphatidyl choline / Phosphatidyl ethanolamine |
研究概要 |
1.抗原吸入発作時の肺・気道系におけるケミカルメディエーター遊離のメカニズムと各種自律神経受容体の変化:抗原吸入による感作モルモットの肺で検討した。まず発作15分後にPhospholipaseA_2の活性が50%上昇、やや遅れてロイコトリエンB_4が増加し、3時間後には白血球、次いで好酸球が集積する。この集積した血球と粘膜上皮細胞などを含むlung membraneのリン脂質では、Phosphatidyl choline2.13±0.34mg/10mgProtein(48%)の他、Cholesterol0.52±0.09(12%)、Phosphatidyl ethanolamine1.37±0.11(31%)、Sphyngmyelin0.42±0.04(9%)などが占めていた。一方、アレルギー反応と密接な関係があるとされてきたPhosphatidyl inositolは数%と推定された。更に、アラキドン酸が切り出されるリン脂質は、主にPhosphatidyl choline、Phosphatidyl ethanolanineであり、ともに1/3〜1/5が減少してアラキドン酸が数倍に増加すること、更に、βー受容体数が著減するのに比し、a_1の受容体は増加を示すことも報告した。 2.βー交感神経受容体を介さない気管支拡張薬の開発と臨床応用 cGMPの上昇により気管支拡張効果を示す薬剤については、既に報告している。 (1)抗コリン薬:抗コリン薬の吸入は、コリン受容体を20%以上減少させること、副作用が殆んどないこと、などの点でレギュラーユースにしうると判断された。(2)新キサンチン薬:1メチル-3プロピルのタイプが非常に強い気管支拡張効果を持つことを見出した。この薬剤は高親和性タイプのcAMPフォスホディエステラーゼに対し、強力な阻害作用を持つ。組織のcAMP濃度の低いことを考えると生理的意義が高い。臨床上のSide effectsについては今後検討。(3)コルフォルシン:臨床応用には、なお、検討の継続が必要である。
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