研究課題/領域番号 |
62480209
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
大西 晃生 産業医科大学, 医学部・神経内科, 助教授 (50091278)
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研究分担者 |
山本 辰紀 産業医科大学, 医学部・神経内科, 助手 (10166803)
糸山 泰人 九州大学, 医学部・神経内科, 助教授 (30136428)
村井 由之 産業医科大学, 医学部・神経内科, 教授 (80038637)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 第一次感覚ニュ-ロン / 加齢ラット / 神経終末 / 有髄神経線維 / 無髄神経線維 / ニュ-ロペプタイド / 第一次感覚ニューロン / ニューロペプタイド |
研究概要 |
老年群ラットでは若年群ラットに比較して、1.有髄線維数が低下を示す、2.有髄線維の髄鞘の変性およびその再生所見が認められる、3.神経根における髄鞘の変性は特に前根で顕著である、4.軸索変性がみられ、その程度は個体によってかなり異なる、5.脊髄後根神経節神経細胞の一部に細胞原形質の密度が高く萎縮傾向を示す神経細胞が認められる、6.延髄薄束核には多数の軸索腫大、spheroid形成が認められたが、腰髄後角、第一腰髄背核には同様の異常所見はごく低頻度にしか認められない、7.第一次感覚ニュ-ロンの終末部のvolume densityは、第五腰髄後角、第1腰髄背角、延髄薄束核のいずれでも低下している、その低下の程度は特に延髄薄束核で著しい、8.第1仙髄後根神経節神経細胞数は減少の傾向を示し、特に大径神経細胞数の減少が著明である、9.無髄線維数が低下傾向を示すが、その変性所見は明らかではない、などが明らかとなった。すなわち加齢により第一次感覚ニュ-ロンには、その神経細胞体、神経線維の軸索および髄鞘、中枢性軸索突起の終末部軸索に明らかな形態学的異常が生じる。特にその変化は延髄薄束核の終末部軸索に顕著であり大型のニュ-ロンが加齢により障害されやすいと判断される。 コルヒチン大量投与ラットの第5腰髄後根神経節では、calcitonin gene related substance(CGRP)に陽性の神経細胞は小型〜中型の大きさを示した。大型神経細胞が陽性を示すことは稀であった。サブスタンスPおよびソマトスタチンに陽性な神経細胞の大部分は小型の大きさを示した。なお加齢ラットについては、コルヒチン投与条件の設定が困難で、動物数が少ないために若年ラットと加齢ラットの対比は不可能であった。
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