研究課題/領域番号 |
62480226
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
渡辺 一功 名古屋大学, 医学部, 教授 (80135368)
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研究分担者 |
前原 光夫 名古屋大学, 医学部, 助手 (10192329)
根来 民子 名古屋大学, 医学部, 助手 (40172754)
水谷 直樹 名古屋大学, 医学部, 助手 (10115636)
森島 恒雄 名古屋大学, 医学部, 講師 (90157892)
慶野 宏臣 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期, 室長 (30090426)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1987年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 周生期 / 発達障害 / 胎内感染 / 低酸素性虚血性脳症 / 高ビリルビン血症 / 高アルギニン血症 / 高乳酸血症 / カルニチン / 周生期脳障害 / 新生児脳波 / NSE / 神経ペプチド / ホモアルギニン / サイトメガロウイルス / 持続感染 / 新生児期脳波 / 周生期低酸素性虚血性脳症 / Tin-Protoporphyrin / Gunn-rat |
研究概要 |
本研究では、特に周生期を中心として、胎生期から乳児期における中枢神経障害の病因のうち、胎生期および周生期ウイルス感染症、周生期低酸素性虚血性脳症、新生児高ビリルビン血症、先天代謝異常などを取り上げ、脳障害の発生機序の解明、早期診断法の確立、治療ならびに予防法の開発などに取り組んできた。 (1)胎生期および周生期のウイルス感染症は、中枢神経系に重大な障害を及ぼすことが多い。本研究では単純ヘルペスとサイトメガロウイルスを取り上げ、個体レベル、細胞レベル、分子レベルで脳障害の成因、診断、治療について検討を加えた。(2)周生期低酸素性虚血性脳症は発達障害の原因の中では予防ならびに治療が可能てものとして重要な位置を占めている。これに対しては主として脳波を含むポリグラフィ-を用いて、脳障害の診断と発生時期の特定、予後の判定、発達障害の早期診断などについて研究を行うとともに、未熟児の出血後水頭症の管理についても検討を行った。(3)新生児高ビリルビン血症については、光線療法や交換輸血の普及により、成熟児の核黄疸は激減したが、最近では極小未熟児の生存率の向上にともないこれらの児における高ビリルビン血症が問題となっており、これに対して薬物を用いた予防および治療法の基礎的検討を行った。(4)先天代謝異常のうちで、高アルギニン血症、高乳酸血症を取り上げ、脳障害の発生機序の解明、診断法の開発を行なった。又、栄養学的には、二次的低カルニチン血症をきたす代謝異常症では、この時期外来性のカルニチン補充が必要なことを明らかにした。 発達障害の原因は極めて多く、本研究はそのうちほんの一部を取り扱ったにすぎない。今後も発達障害の原因と発症機序の究明、早期診断と治療、予防に向けて努力をしていく所存である。
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