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成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-I)の母子感染に関する20年間の縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62480230
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関九州大学

研究代表者

植田 浩司  九州大学, 医学部, 教授 (00038647)

研究分担者 徳川 健  公立学校共済組合, 九州中央病院, 小児科医長 (80145200)
楠原 浩一  九州大学, 医学部, 医員
宮崎 千明  九州大学, 医学部, 助手 (30190763)
研究期間 (年度) 1987 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
キーワード成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-I) / 母子感染 / 抗体 / 血清疫学 / 出生コホ-ト / 成人T細胞白血病ウイルス(HTLVーI) / 抗原
研究概要

これまでに行われた成人T細胞白血病多発地域の横断的疫学調査では、成人男女のHTLV-I抗体陽性率が年齢が高いほど高値をとることが報告されているが、この現象の説明はまだなされていない。各年齢群の出生年の違い(出生コホ-トの違い)がこの現象に関与している可能性を検討するために、沖縄の同一地域において経時的に採取された10〜30代女性の血清3506検体のHTLV-I抗体を測定し、出生年ごとの抗体陽性率を解析した。その結果、同一地域の20代と30代女性のHTLV-I抗体陽性率は、年齢よりも出生コホ-トに強く影響されていることが明らかとなった。出生コホ-トが新しいほど抗体陽性率が低いことから、高年齢ほど抗体陽性率が高いという横断的調査でみられる現象は出生コホ-トの違いとして説明可能であると考えられる(Lancet,1989 ii,979)。一方、同一出生コホ-トでも10代と20代では抗体陽性率に差がみられた。これは、横断的調査でみられる成人と小児のHTLV-I抗体陽性率のギャップに相当し、10代から20代にかけて出生コホ-トの抗体陽性率が急激に上昇する可能性を示唆するものと考えられる。しかし、私たちが追跡調査を行っている1965年生まれの沖縄のコホ-ト集団では、3歳から22歳の間に抗体陽転した者は168名中1名にすぎず(昨年度研究実績報告書)、上記のギャップを説明するに至っていない。

報告書

(3件)
  • 1989 実績報告書
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Kohji UEDA: "COHORT EFFECT ON HTLV-I SEROPREVALENCE IN SOUTHERN JAPAN" Lancet. ii. 979 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 楠原浩一: "HTLV-Iの母子感染:22歳までの追跡調査" HTLV-I母児感染論文集. 1. 8-10 (1988)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 楠原浩一: "ATL" 小児科診療. 52(suppl.). 151-153 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 楠原浩一: "沖縄本島の20〜30代女性のHTLV-I抗体陽性率:1966ー68年,1975年および1987ー88年の比較" HTLV-I母児感染論文集. 2.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] KOHJI UEDA: Lancet. 1. 1163-1164 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 植田浩司: 小児科臨床. 8. 1729-1734 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 植田浩司: 周産期医学. 18(supp.). 87-91 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Koichi KUSUHARA: International Journal of Cancer. 40. 755-757 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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