研究課題/領域番号 |
62480235
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
大城戸 宗男 東海大学, 医学部, 教授 (90055856)
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研究分担者 |
小澤 明 東海大学, 医学部, 講師 (20096209)
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 助教授 (10101932)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 尋常性乾癬 / HLA抗原 / 制限酵素断片長多型性 / RFLP / 遺伝子DNA解析 / サザンハイブリダイゼ-ション / HLAクラスI抗原遺伝子 / 疾患感受性遺伝子 / サザンハイブリダイゼーション / HLAクラスI抗原遺伝子領域 |
研究概要 |
われわれは乾癬におけるHLA抗原遺伝子領域の解析を分子生物学的手法を用い、同領域に乾癬感受性遺伝子が存在するか否かを検討した。 1.RFLPの検討 本症においてHLA-C抗原遺伝子領域の特徴的なRFLPバンド(BamHI4.5kb、PstI3.1kb)が認められ、乾癬では、HLA-C抗原遺伝子領域に乾癬感受性遺伝子が存在する可能性が示唆された。 2.アミノ酸配列の検討 HLA-Cw6、Cw7にだけ認められる特異的なアミノ酸配列として、9番目のAspと90番目のAspが見出された。 3.乾癬発症におけるHLAの役割の検討 a.クラスI抗原との相関 1)HLA-C抗原そのものが乾癬感受性遺伝子である場合 9番目のアミノ酸は遺伝的多型性を示すとともに、βシ-ト上に位置し、T細胞の誘導活性化にも関与していると考えられることから、乾癬では9番目のアミノ酸がその発症に強く関連している可能性がある。 2)HLA-C抗原遺伝子に近接して乾癬感受性遺伝子が存在する場合連鎖不平衡説から、乾癬では、HLA-C抗原遺伝子に近接する乾癬感受性遺伝子の存在も考えられる。 b.クラスII抗原との相関 1)免疫応答機構との関連 本症では、DR抗原との関連も認められ、T細胞の外来抗原認識のMHC拘束性による免疫応答機構とHLAとの関連が示唆された。 4.今後の課題 さらに本症の発症機序や病態解明には、今回の結果より得たDNAバンドクロ-ニング、制限酵素地図作製、塩基配列決定が不可欠である。
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