研究課題/領域番号 |
62480247
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
飯塚 禮二 (飯塚 礼二) 順天堂大学, 医学部, 教授 (00052952)
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研究分担者 |
斉藤 伸 順天堂大学, 医学部, 助手 (90170505)
河村 哲 順天堂大学, 医学部, 助手 (20204779)
一宮 洋介 順天堂大学, 医学部, 助手 (10184631)
前原 勝夫 (前原 勝矢) 順天堂, 医学部, 講師 (40124979)
永矢 洋 順天堂大学, 精神科, 助手 (60189165)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 脳移植 / コリン性細胞 / 老年痴呆 / 腹側淡蒼球 / コリンアセチルトランスェラ-ゼ / 老化 / アセチルコリンエステラ-ゼ / コリン性線維 / 脳内移植 / Alzheimer病(AD) / マイネルト核 / アセチルコリンエステラ-ゼ(AChE)組織化学 / 加令 / マイネルト神経核 / アルツハイマー型老年痴呆 / コリンアセチルトランスフェラーゼ / 細胞の大きさ / 神経成長因子(NGF) / 加齢 / 免疫組織化学 |
研究概要 |
本研究の目的は、ALZHEIMER病(AD)の病態発現に関与していると推定されるマイネルト核の神経細胞を胎仔より取り出し、これを老齢ラット移植して移植環境下における神経遺伝物質や神経回路網の変化等を検討する事である。初年度は、能室内移植において、移植組織を電顕とコリンアセチルトランスフェラ-ゼ(ChAT)抗体を用いた免疫組織化学染色により観察し、 (1)移植部位に認められるChAT陽性細胞は形態的に宿主の腹側淡蒼球(VP:ヒトのマイネルト核の相同)のChAT陽性細胞とほぼ等しく、隣接する宿主の中隔内側部由来ではなく移植組織の細胞である事、 (2)移植片において神経網が発達し多数のシナプスが認められる事、 (3)宿主組織との隣接部位では毛細血管の新生がある事を明らかにした。一方、次年度は老齢ラットにおけるVPの大型コリン性細胞の変化をChAT免疫組織化学染色により観察し、老化に伴いVPの神経細胞において樹状突起数・分岐数・伸展度・細胞体の面積の減少を認めた。この知見は、加齢による学習・記録能力の減退との関連の可能性を示すものと思われた。最終年度では、脳室内移植組織においてアセチルコリンエステラ-ゼ(AChE)陽性の細胞と線維を観察するために従来のACH組織化学染色を改変した結果、移植組織内で伸展したコリン性線維を観察した。更に脳室内移植後一年経過したラットを作製しており、上記のAChE組組織化学とChAT免疫組織化学によって前述の短期経過と比較検討する予定である。
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