研究課題/領域番号 |
62480271
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
小玉 正智 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50079836)
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研究分担者 |
谷 徹 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (20179823)
柴田 純祐 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50128708)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 敗血症 / ショック / エンドトキシン / メデイエター / ポリミキシン / セリンプロテアーゼ / 抗菌活性 / 腫瘍壊死因子 / シヨック / メディエター / 坑菌汚性 |
研究概要 |
1)PMX-F治療前後の毒性物質、エンドトキシンは測定上の問題があり後に述べる。大腸菌を1×10^9個静注した敗血症をデル犬においてもPM×-Fを有効であり対象群が1日以内に全例死亡した一方、治療群は最短例で3日目。他はそれ以上生存した。この際にglucose levelと血中細菌数に有意差がでた。 (当然ショックに伴うパラメーターモ)一方セリンプロテアーゼによる治療実験でも菌数に差が認められた。本実験は、上記と同じF col注入の敗血症モデルにて、ウリナスタチンを注入し治療する実験であったが、生存率はもとより心拍出量、BPに有意の差を認め、有効性が示された。これら実験よりセリンプロテマーゼにより阻害される因子は循環抑制を解除し、菌数減少が生体への侵襲を少したと考えられた。PMX-Fでは抗菌活性があり、理解できる結果であるが、ウリナスタチンについては網内系の賦活が考えられ、更に検討中である。 Ceramiらにより報告されたTNF/Cachectinが、敗血症の原因物質との説は、我々の追試では同じ系のRatを用い同量のrecombinant TNF(大日本製薬提供)にて行ったが、全くショックを起さず、更に7倍量の投与でもショックは認めなかった。エンドトキシン含有量が20pg/mlとCeramiらと比し著しく少いので、Ceramiらと同量のエンドトキシン加えて実験したところショックを起こし死亡した。TNFも毒性がないわけではないが、少量のエンドトキシン含有にてその毒性は著しく増強する可能性がある。また小沢らが報告したロイコトキシンは同様の物質を合成してRatに注入したところ肺出血を起こし死亡、小沢らと同様の結果となった。しかし死亡に致るまでの循環動態変化は、TNFの場合と同様にBP低下がなく、最終的には全身のSchiargemar反応による死亡と考られる敗血症の場合と明らかに異なる。invicroにてPMX-FもTNFを除去できることが明らかになった。
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