研究課題/領域番号 |
62480275
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
林 宏一 旭川医科大学, 医学部, 助手 (90133834)
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研究分担者 |
倉岡 泰郎 (株)ほくさん低温技術開発センター, 所長
水戸 廸郎 旭川医科大学, 医学部, 教授 (60000981)
棟方 隆 旭川医科大学, 医学部, 助手 (10166233)
KURAOKA Yasuro Hoxan corporation cryogenic Research Laboratory, Head
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 無侵襲的臓器バイアビリティーの検索 / SQUID / 心磁図 / 肝磁図 / NMR / 帯磁性物質 / 超伝導量子干渉計 / 無侵襲バイアビリティー測定 / ^<31>PーNMR |
研究概要 |
無侵襲的な方法による生体臓器のバイアビリティーの判定は、まだ臨床的に確立された方法はなく、その方法論的確立は種々の方面より強く熱望されている。ことに臓器移植の分野では、移植臓器の拒絶反応による機能消失をいかに早く知り得るかが、グラフト生着の大きなカギとなっている。今回の我々の研究では、無侵襲的な計測のひとつであるNMRを用いて、細胞レベルでのバイアビリティーの検索を試み、興味ある知見を得て誌上報告を行なった。 一方、SQUID磁束計の開発と生体磁界の測定に要する周辺機器の整備を行ない、小動物ラットや中動物ウサギの心磁界の測定に成功し、心磁図を計測した。しかし、我々の主な測定目的とした肝磁界の測定を試みたが、不成功に終った。肝臓が測定するに足りる磁場の発生があるか否かは、まだ不明であるが、少なくとも現在の手法のみでは、明らかな肝磁図計測は不可能であると判断した。しかし、新たな手法を付加し、さらに測定感度を向上させることにより肝臓の磁界も測定し得ると確信している。このことは、我々が予備実験を行なった灌流液に直接通電を行なう方法や、帯磁性物質の肝内注入による磁場付加の可能性およびその緩和時間のSQUIDによる測定などは、極めて現実性のある方法として考えている。したがって、さらに継続的な研究は極めて重要であると思われ、他施設との研究成果の交流を積極的に行なう必要がある。
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