研究課題/領域番号 |
62480291
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤村 重文 (1989) 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (40006078)
仲田 祐 (中田 祐) (1987-1988) 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (20006068)
|
研究分担者 |
半田 政志 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (70211498)
斉藤 泰紀 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (90153824)
藤村 重文 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (40006078)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
|
キーワード | 肺移植 / サル肺移植 / 拒絶反応監視 / 気管支肺胞洗浄液 / リンパ球分画 / 気管支鏡 / リンパ球自然芽球化反応 |
研究概要 |
我々は、ラット肺移植実験で気管支肺胞洗浄液(BACF)の検索が、拒絶反応の早期診断に有用であることを示してきた。この結果を臨床で実際に応用するためには、人により近いニホンザルを用いて有用性の確認が必要であり、同種左肺移植実験を行なった。この結果、以下の点が明かとなった。 1.ニホンザル肺移植では、麻酔法は、enfluvine吸入麻酔にpdnoronium bromideの併用法が、安定した麻酔効果が獲られ、また覚醒が速やかであり、適当であることがわかった。 2.移植手術手技については、イスで行うよりも細い糸を用い、より細かく縫合することにより、良好な縫合が可能であった。 3.免疫抑制法についてはcyclosporine 20mg/kg day筋注、dzathioprine 2.0mg/kg・day皮下注の投与では、十分な免疫抑制を得るためにはcyclosporineの移植1週間前よりの投与を行う必要があった。 4.ニホンザルにおける気管支肺胞洗浄の方法は、3mm径の気管支鏡を用いて先端を下葉支の肺底区域支に標入させて、PBSを10mlづつ注入吸引する方法が適当であった。 5.移植肺の拒絶反応の進行に伴い、移植肺のBACF中の細胞数の増加が認められ、特にリンパ球、好中球の占める割合の増加が認められた。 6.移植肺の拒絶反応の進行に伴い、移植肺のBACF中のリンパ球のCD4/CD8の低下が認められた。 以上の結果より、ニホンザル肺移植において再現性のある移植モデルを作ることができた。さらに、BACFを用いた拒絶反応のモニタリングを行い、ラットのような発達したbronchus associoted lymphoit tissue(BALT)を持たないニホンザルおいても、BACFの検索が移植肺拒絶の診断に有用であることが判明した
|