研究課題/領域番号 |
62480292
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古瀬 彰 東京大学, 医学部(病), 教授 (70010163)
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研究分担者 |
横井 泰 東京大学, 医学部, 助手 (60192415)
マティソン 恵 (マチソン 恵) 東京大学, 医学部(病), 助手 (20164212)
中島 淳 東京大学, 医学部(病), 助手 (90188954)
川内 基裕 東京大学, 医学部(病), 助手 (00152918)
守月 理 東京大学, 医学部(病), 医員
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | ニホンンザル / 同種同所心肺移植 / 自家心肺同所移植 / 同種異所心移植 / 胸部X線写真 / 拒絶 / 心と肺のAsynchronous rejection / 気管所見 / ミオシン軽鎖 / 血漿中ミオシン軽鎖値 / ニホンザル / 異所性心移植 / 診断法 / 心肺移植 / 病理組織 / 自家移植 / 日本猿 / 呼吸運動 |
研究概要 |
ニホンザルを用いた心肺同時移植に関して、(1)同種同所心肺移植、(2)自家同所心肺移植、(3)同種異所心移植について実験的検討を行った。 (1)については、移植後8例に3日-33日の生存を得た。これから移植後の呼吸パタ-ンが、正常と異なり速い吸気、呼気の後に無呼吸が現れる事を見出した。移植後胸部X線写真上の変化と肺の病理組織学的変化の比較検討では、術後5-8日後に一旦ピ-クに達するX線上の肺野中枢側の浸潤陰影、および間質陰影の増強が、組織学的には細胞浸潤を伴わない、肺胞の浮腫ならびに血管周囲浮腫にても起り得ることが示された。 心筋と肺組織の拒絶のタイミングの不一致性について、1例で中等度の心筋拒絶が認められる一方、肺組織に拒絶所見が欠如した例、および1例で肺動脈周囲に中等度拒絶が認められる一方、心筋に拒絶所見を認めない1例を見出した。 ドナ-気管と肺組織の拒絶の関係については、気管粘膜の変化は2例扁平上皮化生を示した以外は軽微であったが、粘膜下の単核球浸潤が全例に認めらられ、肺での拒絶が中-高度のものは気管粘膜下浸潤が高度な傾向にあった。 (2)については、移植後7例に2-5日の生存を得た。移植後胸部X線写真上の変化と肺の病理組織学的変化を比較した。術後次第に気管支、肺動脈周囲にcuffingが出現したが、病理学的には気管・気管支周囲ならびに肺動脈周囲に術後早期から中-高度の浮腫を認めた。しかし、Allograftと比較すると同部位への単核球浸潤は著明ではなかった。肺胞壁への浸潤もAllograftに比べると軽度であった。 (3)については心筋逸脱酵素のミオシン軽鎖の血漿中濃度を測定することにより、ミオシン軽鎖の心筋拒絶の早期モニタ-としての有用性を検討した。
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