研究課題/領域番号 |
62480296
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
岩谷 文夫 福島県立医科大学, 医学部・心臓血管外科, 助教授 (90045758)
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研究分担者 |
萩原 賢一 医学部, 心臓血管外科, 助手
阿部 俊文 医学部, 心臓血管外科, 助手 (50145603)
猪狩 次雄 医学部, 心臓血管外科, 講師 (50045796)
星野 俊一 医学部, 心臓血管外科, 教授 (60045630)
丹治 雅博 福島県立医科大学, 第一外科, 副手
高野 光太郎 福島県立医科大学, 第一外科, 副手
星野 俊一 福島県立医科大学, 第一外科, 助教授 (00161547)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1987年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 完全置換型人工心臓 / 仔牛 / 混合静脈血酸素飽和度 / レ-トレスポンスペ-スメ-カ- / 圧電式センサ- / 駆動制御 / 経皮的酸素飽和度 / 置換型人工心臓 / 圧電式センサー / ペースメーカー / 運動負荷 / 完全人工心臓 / 運動負荷テスト / 圧電センサー |
研究概要 |
人工心臓の駆動制御に関して、体動時に身体内を伝わる圧力波である低周波共鳴を感知する圧電式センサ-を用いた研究の報告はみあたらないが、この方法はすでに不整脈治療の際のペ-スメ-カ-については、レ-トレスポンスペ-スメ-カ-として臨床応用され、良好な結果を得ている。今回我々はこの圧電式センサ-内蔵のペ-スメ-カ-を人工心臓駆動装置に接続し、人工心臓置換動物の運動負荷時の駆動制御に応用することを考えた。まず初年度は予備実験として人工心臓駆動装置に接続したペ-スメ-カ-を健康成人の胸部に固定し、トレッドミル運動負荷を行ない、心拍数の変化(駆動回数の変化)をより生理的に行なうことを目的として検討した。ブル-ス法4段階まで行なうと自己心拍は負荷後約13分で150〜160回分に増加したが、センサ-の感度(5)では、駆動数の増加は100〜110回/分にとどまり、自己心拍と駆動数との間には大きなギャップがみられたが、センサ-感度(8)にすると、そのギャップが少なくなり、駆動数の最高値は130回/分に達した。また肺動脈内に留置したカテ-テルにて混合静脈血酸素飽和度(SvO_2)の測定を行なったが、SvO_2は心拍出量よく相関する結果が得られ、駆動制御の良否判定に有用と考えられた。2年目以降、仔牛を用いた完全置換型人工心臓の慢性実験を7頭に行なった。これら7頭の平均術後生存日数は4日8時間であった。SvO_2は仔牛の術後血行動態、呼吸状態によく反応したが圧電式センサ-を用いた駆動制御実験に関してはいずれの仔牛においてもトレッドミル運動負荷を行なうには至らず、心拍数による駆動制御を行なうことはできなかった。しかしながら、本法は成人男子を用いた予備実験にいて良好な成果を得ており、従来の駆動法に比しより生理的な制御法と考えられ今後も本法を継続し検討してゆく予定である。
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