研究課題/領域番号 |
62480306
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
遠藤 俊郎 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (70125269)
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研究分担者 |
桑山 直也 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (30178157)
福田 修 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (10208952)
大辻 常男 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (60152188)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 脳血管攣縮 / 動物実験モデル / 神経症状 / 脳血流量 / エラスタ-ゼ製剤 / エラスターゼ製剤 |
研究概要 |
1.くも膜下出血モデル家兎の病態に関する検討 (1)両側頸動脈循紫2週間後の家兎に、大槽内自家血2回注入法によるくも膜下出血を作成、3ー4日後に脳底動脈を中心とした血管攣縮および片麻痺などの神経症状(約60%)を示す動物実験モデルを完成した。(Stroke 19巻に発表) (2)本モデルにおける脳血流量・EEG・SEPの変化につき検討した。脳血流量は症状出現時、コントロ-ル例に比し約30%の低下を認めた。SEPもほぼ同様の変化を示し、本病態が血管攣縮による虚血性変化に起因することが推察された。(Stroke投稿中) (3)病理組織変化に関する検討では、攣縮血管には内膜・中膜の器質的変化を認めたが、脳実質の梗塞病変の出現は約6%にとどまり有意の差は確認できなかった。 (4)以上の結果より、本モデルは高頻度に神経症状の出現を認める注目すべき実験モデルではあるが、その変化は一過性で明らかな梗塞病変の形成は得られず、尚不十分の点が多い。そこで注入物質を自家血に加えOxy Homoglobinなどより強い収縮物質に改良し、さらに激症型の実験モデル作成を試みている。 2.エラスタ-ゼ製剤投与効果について 血管弾性板組織破綻の抑制による血管攣縮予防効果を期待して、エラスタ-ゼ製剤投与実験を本モデルを用いて行なった。しかしながら本剤投与により症状出現の頻度はやや抑制の傾向は認めるものの、脳血管写所見・脳血流量・病理所見には有意の変化は認められなかった。他剤併用など、再検討中である。
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