研究課題/領域番号 |
62480311
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
大原 茂幹 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80169044)
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研究分担者 |
伴野 辰雄 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (50117850)
永井 肇 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00023747)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | CSF / flow / ECG-triggered / MRI / ICP / ECG-triggered MRI / CSF flow / ECGーtriggered MRI |
研究概要 |
MRIで頭蓋内脳脊髄液の流れを観察することによる、非観血的な頭蓋内丘の測定方法の可能性を探るため以下の研究を行った。1)心拍同期MRIにより、脳神経外科患者25症例の頭蓋内の髄液信号強度をR波から20,100,200,300,400msec後の各時間で測定した。その結果、脳のsystolic expansionにより頭蓋内から脊髄腔へ押し出される髄液の流速はR波から200msec以内で最高速に達することが示された。2)心拍同期MRIにより、脳神経外科患者9症例の中脳水道の髄液信号強度を心電図のR波から15msec後より50msec毎に測定した。同じ症例で、手術開始直後の全身麻酔下に、頭蓋穹窿部で硬膜外圧力センサーにより頭蓋内圧波形を記録し、頭蓋内圧平均圧により(1)正常郡(5例)と(2)高圧郡(4例)に分類した。(1)頭蓋内圧正常郡:MRI上、髄液の信号強度は、心電図のR波から1心拍時間の約40%の時相で最も低くなった。これは髄液の流れによるsighal void現象が最も強く現れた結果で、その時点で髄液が最も速く流れていることが示された。頭蓋内圧の変化を記録し波形を分析すると、圧の最大値を示す時相は、MRIで観察した髄液流の最速点と時間軸上ほぼ一致する傾向であった。(2)頭蓋内圧高圧郡:MRIで観察した髄液流が最速となる時相と一致しなかった。つまり頭蓋内圧が高いために、髄液脈流は制限を受け、流れのパターンに異常を来したと考えられた。3)頭蓋せき髄腔膜型を用いて、髄液の往復性の拍動流を、MRI装置の中で観察しようと試みた。液体の往復運動を生み出すために、レシプロ型のポンプを用いたが、強い磁界によるポンプへの影響を避けるために、液体の導管は3m以上の長さが必要あったこと、拍動流の正確な速度を計測することができなかったことなどの障害で、期待した成果が得られなかっ。これに変わる方法を現在準備中である。
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