研究課題/領域番号 |
62480314
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
竹光 義治 旭川医科大学, 整形外科講座, 教授 (00038663)
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研究分担者 |
渡壁 誠 旭川医科大学, 整形外科講座, 助手 (70182946)
岩原 敏人 旭川医科大学, 整形外科講座, 助手 (80133817)
原田 吉雄 旭川医科大学, 整形外科講座, 助教授 (40001937)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | ISIS / モアレ法 / 脊柱側弯検診 / 画像解析 / 背面非対称係数(LAI) / 脊柱側弯症 / 体表変形 / Integrated Shape Investigation Sys / tem(ISIS) |
研究概要 |
我々は、X線被爆量を可能な限り軽減するため、Integrated Shape Imaging System(ISIS)とモアレカメラ(フジノンFM40)を使用して、側彎症患者の体表変形とX線上の彎曲度との関係を解析した。 〔対象と結果〕1)ISIS(1)初診時にISISを撮影した特発性側彎症29例39カーブにおいて、胸椎部の側彎角と背面非対称係数(LAI)の相関係数は0.75胸腰椎部では0.65であった。(2)経過観察群15例20カーブにおいて、LAI Cobb角とも7°以上の増加を"進行"とするとfalse negative例が10%、false positive例が5%であった。(3)brace治療群15例19カーブにおいて、false negative例が16%、false positive例が21%であった。2)モアレ法(1)側彎角15°以上の86カーブについて側彎角7°以上とハンプ高4mm以上の増加を"進行"と判定すると、true positive群は8.1%、true negative群は70.9%、false negative群は2例2.4%、false positive群は16例18.6%であった。(2)20°以上の特発性側彎症患者100名、正常者200名の脇線の非対称性について分析した結果、脇線三角における陥凹最低部の位置の左右差と陥凹最低点から背面正中にいたる最短距離の差において有意差を認めた。ISISの結果については経過観察期間が平均6カ月弱であり、結論的に述べるのは未だ時期尚早であるが、前述の結果から、LAI、ハンプ高、脇線の非対称等を効果的に組み合わせることにより、側彎の進行を推定し、X線撮影回数を減らすことが可能であると考える。体表面計測機器としてのISISをFM40と比較した場合リアルタイム解析が可能であること、定量的な解析ができるという特徴がある。しかし撮影時間がやや長く高価格といえる。今後、ハード・ソフト両面で改良を加え測定値の安定化と迅速化を図る必要がある。更に側彎症患者の自然経過ブレース治療効果等の解析を効果的に行うためには面像情報を含む総合的なシステムの開発が望まれる。
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