研究課題/領域番号 |
62480344
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
郡 健二郎 近畿大学, 医学部, 講師 (30122047)
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研究分担者 |
高田 昌彦 近畿大学, 医学部, 助手 (70192151)
加藤 良成 近畿大学, 医学部, 助手 (30169528)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 上皮小体機能亢進症 / 上皮小体ホルモン / 免疫組織化学 / フロ-サイトメトリ- / 細胞周期 / P H;抗PTH抗体 / 副甲状腺ホルモン(PTH) |
研究概要 |
上皮小体機能亢進症における上皮小体組織の微細構造は、さまざまな型があり、上皮小体機能やcell cycleとの関連が示唆される。そこで、上皮小体ホルン(PTH)の局在証明について、酵素抗体法を用いて免疫組織化学的に検討を加えた。手術によって摘出した上皮小体を対象とし、IBL製イムノヒストPAPキットを用い、電顕用標本の作成にはPre-embedding法を用いた。光顕標本は下記の4つのタイプに分類された。(1)核および細胞質が染まるもの(2)腺構造の内側の細胞が染まるもの(3)あまり染まらないもの(4)大きな細胞の細胞質のみが濃く、均一に染まるもの。電顕標本では、分泌顆粒だけが黒く染まった。PTHはまずribosomeでmRNAとして合成され、粗面小胞体(RER)に入り、proPTHとなり、ゴルジ装置に移送され、PTHを含む分泌顆粒になり、細胞外に出るか、lysosomeに取り込まれる。我々の検討では上皮小体機能亢進症ではRERおよびゴルジ装置の発達は著明であったが、これらは抗PTH抗体には染まらず、分泌顆粒になった時点で反応することがわかった。また2-color flowcytometlyを用いて上皮小体細胞の細胞周期を調べた。摘出された上皮小体細胞を約1週間培養し、Bromodeoxyuridine(BrdU)を添加、HClに2DNA変性処理後、fluorescein isothiocyanate(FITC)標識抗Brdu抗体を加え、propidium iodideを加えてflowcytometryにて解析を行なった。上皮小体機能亢進症では、原発性、続発性を問わずGo_11期、G_2+M期の細胞は多くみられたものの、S期の細胞はほとんどみられなかった。さらにCell sortingによりGo_11期、G_2+M期の細胞群を個別に抽出し、電顕にて観察したが、RER,ゴルジ装置の発達は認められたものの、両群間に明らかな差はみられなかった。
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