研究課題/領域番号 |
62480350
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 日本大学 (1989) 埼玉医科大学 (1987-1988) |
研究代表者 |
佐藤 和雄 日本大学, 医学部・産婦人科, 教授 (80010180)
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研究分担者 |
小島 俊行 埼玉医科大学総合医療センター, 産婦人科, 講師 (90153535)
竹田 省 埼玉医科大学総合医療センター, 産婦人科, 講師 (20143456)
木下 勝之 埼玉医科大学総合医療センター, 産婦人科, 助教授 (80010354)
馬場 一憲 産婦人科, 助手 (30181035)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 卵の成熟 / 受精卵発生 / プロスタグランデイン / プロジェステロン / サイクリング / prostaglandin / phosphofructokinase / 卵成熟 / indomethacin / adenylcyclase / 初期胚 / トリロスタン / RU38486 / ヘキソキナーゼ |
研究概要 |
卵の成熟と受精卵発生の調節機構を知るためprostaglandin(PG)とprogestrone(P_4)の作用機序を検討し、以下の成績をえた。まず卵核崩壊、第1極体形成を卵の核の成熟の指標にし、また酵素的サイクリング法より測定した卵のphosphofructokinase活性を卵の細胞質の成熟の指標とし、幼若ラットのin vivo,in vitroにおける卵成熟過程と、それに対するPGの関与について検討した。(1)PG合成酵素阻害剤であるindomethacinによる排卵の抑制はPGE_2、PGF_2α.PGI_2により回復した。一方、indomethaninによる卵の成熟の抑制はPGF_2、GPGF_2αにより回復し、PGI_2は無効であった。すなわちLHsurge後の排卵および卵の成熟はPGにより仲介されることが示唆された。(2)A-kinase系の賦活化により卵の成熟が抑制されている条件下で、PGE_2、PGF_2α、hcGは卵のPFK活性を直接的に亢進させた。以上の結果らか、PGは卵に対し直接的に、あるいは成熟抑制因子の卵への移行を遮断し間接的に作用することにより、LHsurge後の卵成熟過程を仲介すると考えられる。マウス着床前初期胚のもつ酵素活性を酵素的サイクリング法を用いて測定し、hexokinase(HEX)活性を生化学的な指標として、初期胚の分化に及ぼすP_4の意義を検討した。ステロイド産生酵素3β-OH steroid dehydrogenaseの特異的阻害剤であるtrilostaneを培養液中に添加し、初期胚自身によるP_4産生を抑制したところ初期胚自身の産生に対するP_4がHEX活性の上昇に何等かの形で関与している可能性が示唆された。P_4初期胚が産生しP_4は、培養液中に分泌されることなく、そのまま初期胚内部で直接利用されていることが推測された。マウス初期胚は自らP_4を産生すること、そのP_4はそのまま核内に移行しHEXをコ-ドするDNAからmRNAへの転与を促進し得ること。その結果HEX酵素蛋白の合成が誘導され、HEX活性の上昇に寄与していること、が示唆されたと考えられる。
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