研究課題/領域番号 |
62480366
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡村 良一 熊本大学, 医学部, 教授 (00040551)
|
研究分担者 |
松本 光希 熊本大学, 医学部付属病院, 講師 (70173896)
稲田 晃一朗 (稲田 晃一郎) 熊本大学, 医学部付属病院, 講師 (60184719)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
|
キーワード | トランスフェリン / 房水特異トランスフェリン / 脱シアル酸トランスフェリン / マイクロ2次元電気泳動 / 組織培養 / 房水 / 毛様体 / 虹彩 / 房水蛋白 |
研究概要 |
非炎症眼の房水20検体および炎症眼10検体を、マイクロ2次元電気泳動法で分離し、房水特異トランスフェリンTf,血清Tfおよび脱シアル酸Tfの濃度を、コンピュータ画像解析装置で測定した。その結果、非炎症眼では3者の分画が一定の割合で存在することが分かった。炎症眼では、3者のTfは、総Tf濃度と平行し、且つ、非炎症眼と同じ割合で上昇した。しかし、総Tf濃度がある濃度以上になると、血清Tf濃度のみ著明に上昇したが、他の2者の濃度は上昇しなかった。一方ヒト摘出眼から得られた毛様体色素上皮・毛様体無色素上皮および虹彩色素上皮を分離し、組織培養を行った。培養が確立した時点で、Protein free mediumで洗滌し、Tf添加培地を加え、さらに培養を焼けた。72時間後に培養上清をとり、マイクロ2次元電気泳動を行い蚕白を分離した。そ 染色を行い、蚕白の検出同定を行った。その結果、血清Tfのみのパターンはみられたが、房水特異Tfおよび脱シアル酸Tfのパターンは検出できなかった。以上のことから、血清Tf・房水特異Tfおよび脱シアル酸Tfの3者を相互に交換するシステムが眼内に存在する可能性が示唆された。また、房水特異Tfの産生は、房水に直接接したぶどう膜で行なわれるのではなく、眼内の他の部位で産生され房水へ輸送されてくる可能性が示唆された。
|