研究課題/領域番号 |
62480370
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小澤 英浩 新潟大学, 歯学部, 教授 (60018413)
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研究分担者 |
江尻 貞一 新潟大学, 歯学部, 助教授 (40160361)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 骨改造現象 / カップリング現象 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / セメント線 / 骨誘導タンパク質 / 1,25(OH)_2D_3 / カルシトニン / 骨改造 / 前破骨細胞 / 間質細胞 / 1α,25(OH)_2D_3 / 支質細胞 / 骨移植 / BMP / 電顕細胞化学 / 波状縁 / ACPase / TRACPase / カップリング因子 / tunicamycin |
研究概要 |
本研究は、骨改造における骨吸収と骨形成のカップリング現象について関連細胞間ならびに細胞・基質間における相互作用を微細構造学的、細胞化学的に明確にする事を目的とし、以下2群の実験を行った。 1.骨吸収から骨形成へのカップリング現象に関する細胞化学的研究:1)先ず、破骨細胞がACPase,TRACPase活性陽性のセメント線(CL)を形成し、そこに骨芽細胞の誘導物質が含まれている可能性を示した。次いでCLの主成分である多糖体形成をTunicamycinにより阻害し、CL形成の形成不全により骨形成が抑制される事を明かにした。2)ラット臼歯を矯正的に歯牙移動させ、歯槽骨に起こる骨吸収と骨形成との移行がCLを介して行われることを観察した。3)ラット切歯形成端を除去し骨吸収のみ生ずるラット切歯歯槽骨唇側面に骨形成を起こすと、CLが出現することを示した。4)α-TCP、β-TCPや同種骨移植による骨誘導には吸収が先行することが重要であり、CLの介在性についても所見を得た。5)CL中に含まれていると想定される骨誘導タンパク質(BMP)による骨形成過程を明かにするとともに、ここで生じる骨吸収から骨芽細胞性骨形成への転換にもCLが関与することを確認した。 2.破骨細胞の分化、活性化と骨芽細胞系細胞の相互作用: 1)破骨細胞の分化、活性化と骨芽細胞系細胞の関与について^<125>I-calcitoninのオ-トラジオグラフィ-、微細構造学的、レクチン細胞化学的に検索した。その結果、破骨細胞の分化、活性化には骨芽細胞系細胞の直接接触が重要で、細胞膜の糖鎖はレセプタ-を介した相互認識機構や各種液性因子の濃縮に関与する可能性が示唆された。2)1,25-(OH)_2D_3存在下におけるマウス脾臓細胞と骨芽細胞との共培養による破骨細胞の分化と骨芽細胞との相互作用に関して微細構造学的に検索し、TRACP陽性多核細胞の形成には骨芽細胞の直接接触が必要である事を確認した
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