研究課題/領域番号 |
62480371
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
|
研究機関 | 城西歯科大学 |
研究代表者 |
久米川 正好 明海大学, 歯学部, 教授 (40049367)
|
研究分担者 |
栗原 映子 (池田 映子) 明海大学, 歯学部, 助手 (40112643)
羽毛田 慈之 明海大学, 歯学部, 助手 (90164772)
前田 憲彦 明海大学, 歯学部, 講師 (60049418)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1988年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 局所因子 / 骨茅細胞 |
研究概要 |
破骨細胞は骨代謝に関与する主細胞の一つであり、この形成機構の解明は骨粗鬆症等の骨組織における病態解明、予防そして治療に大変重要である。私どもはこの二年間、教室を挙げて均一な前駆細胞から成る破骨細胞のin vitroにおける形成系の確立、破骨細胞形成に関与している因子、および骨芽細胞の作用について調べてきた。そして以下の結果を得た。 I.破骨細胞の形成系(Kurihara et al.Blood in press)5-fluorouracil処置マウス脾細胞からcolony法によって芽球(破骨細胞の前駆細胞)を得た。その芽球にIL-3又はGM-CSFとビタミンD_3を添加培養すると破骨細胞の性格をもった多核細胞から得られた。2匹のマウスから約100点のassay系を得るsystemを確立した。 II.破骨細胞の形成に対するホルモン、因子の作用(Sumitani et al Endcrinology in preparation)形成促進因子としてビタミンD_3、副甲状腺ホルモン、IL-1(β)、グルココルチコイド、SQFが作用し、抑制因子としてはTGF-β、Int-7、PGsが関与することが明らかとなった。 III.骨芽細胞の作用(Hiura et al.Endcrinology in preparation)増殖期の骨芽細胞(MC3T3-E1)は形成を抑制し、長期培養の分化した骨芽細胞は促進することが明らかとなった。さらに骨芽細胞はホルモンの作用を破骨細胞の形成にmediateすることも明らかにした。今後、この系を用いて破骨細胞の形成機構、とくにその調節因子を探り、骨粗鬆症etc.の病態を明らかにしたい。
|