研究課題/領域番号 |
62480382
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
笠原 泰夫 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (10028730)
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研究分担者 |
原田 秀逸 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (60128452)
丸井 隆之 鹿児島大学, 歯学部, 助教授 (40076047)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | Development / Taste buds / Chorda tympani / Gustatory response / Rat / development / taste buds / chorda tympani / gustatory response / rat / 味覚受容の成長変化 / 糖受容器と交叉順応 / 糖受容器と蛋白分解酵素 / 単一味神経線維の糖応答 / 味蕾の成長発育 / 味神経応答の成長変化 / 各種糖類に対する鼓索神経応答の成長変化 / 味蕾 / 鼓索神経 / 各種糖類の味覚 / 味覚の成長発育 |
研究概要 |
個体の生涯を通じて味覚系がどの様に変化し、加齢の影響を受けるかを明らかにするためLife Cycleが比較的短く、かつ当教室での味覚系の解析技術について安定した実績を有するラットを用いて、研究を遂行した。出生直後からの週齢の経過に伴って舌前面に存在する味蕾の動態を組織学的に検索し、同時に舌の味覚刺激によって鼓索神経に誘発される神経応答を記録することによって、週齢変化に伴う特徴抽出を形態と機能の両面から追求した結果次の様な結果を得た。1)出生直後のラットは茸状乳頭中内20%に味蕾が認められたが、味孔を有するものは殆ど認められなかった。生後7日目では80%の乳頭に味蕾が認められたが、すべての味蕾に味孔が認められるようになるためには21日を要した。一方鼓索神経応答を目安として味覚の機能的動態を調べると基本的四昧のうち塩味に対する応答は加齢とともに増大したが、甘味に対する応答は3週齢をピ-クとして減少した。尚、酸味と苦味に対する応答は殆ど変化しなかった。2)特に特徴的に応答が変化する甘味について諸種の糖を用いて解析してみると3〜4週齢までは乳糖に対する神経応答が特徴的に大きくこのことは哺乳、離乳との関係で興味深い。3)糖線維そのものも糖刺激に用いる種類によっては、インパルスが生じなかったり、応答の仕方が異なるがこの傾向は成熟ラットの方が大きいことや、蛋白分解酵素の影響が成熟ラットの味蕾に対して大きいこと、公叉順応についても成熟ラットの味覚系の方が大きく影響されること、ON応答とOFF応答の逆相関関係も成熟ラットの方が明確であること、更に出生直後は味孔が閉鎖された状態で生じる味神経応答と成熟後生じる味神経応答には何らかの差異があるのであろうことを考え合わせると、味覚系は出生後も引き続いて発育分化が続いているものと思弁される。
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