研究課題/領域番号 |
62480391
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
松本 直之 徳島大学, 歯学部, 教授 (00013871)
|
研究分担者 |
河野 文昭 徳島大学, 歯学部, 助手 (60195120)
宮本 雅司 徳島大学, 歯学部, 助手 (30145007)
佐藤 修斎 徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (80144997)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
|
キーワード | 微少静電容量型圧力センサー / 義歯床下組織 / 口蓋部 / 負担圧分布 / 排列位置 / レジン床義歯 / 金属床義歯 / 微少静電容量型圧力センサ / 義歯床下粘膜 / 負担圧 / 圧力分布測定システム / 静電容量型圧力センサ / 精度 / ヒステリシス / クリープ |
研究概要 |
義歯床下組織に加わる負担圧分布を測定するために、微少静電容量型圧力センサーを応用し、その有用性と精度について検討を加え、十分満足のいく精度で圧力分布の測定が可能であり、義歯床下組織に加わる負担圧の測定に有用であるという結論を得た。そこで、この圧力センサーを用い、上顎全部床義歯ならびに支持組織を想定したシミュレーターを作製し、咬合力の作用点、臼歯人工歯の頬舌的配列位置、義歯床口蓋の材質の違いが負担圧分布に与える影響について検討を加えたところ、以下の結果を得た。 1)支持骨骨面上の負担圧量は、荷重点の位置の変化にともなって著しく変化した。 2)臼歯人工歯を頬側寄りに排列した場合は、口蓋部での圧負担域が広がり、口蓋全体での負担圧量が大きくなった。 3)臼歯人工歯を舌側寄りに排列した場合には、口蓋部での圧負担域が広がり、口蓋全体での負担圧量が増加したが、最大負担圧量は小さくなった。 4)金属床義歯とレジン床義歯を比較した場合、口蓋部での圧負担域が、特に大臼歯部口蓋斜面部の圧負担域が広まった。また、最大負担圧も減少した。しかし、歯槽頂付近を荷重した場合には、口蓋部での圧負担域は広く、平衡側の口蓋部にも圧負担部位が認められた。 以上、床下組織の保護という立場から、臼歯人工歯は、頬側寄りに配列することは好ましくなく、多少、頬舌側に排列位置をずらさなければならない場合には、金属床を用いた方が、負担圧を均等に分散させるのに適していることが明らかとなった。 今後は、これらの結果を参考に効果的な負担圧の分散方法について検討を加えていく予定である。
|