研究課題/領域番号 |
62480392
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東日本学園大学 |
研究代表者 |
平井 敏博 東日本学園大学, 歯学部, 教授 (80014273)
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研究分担者 |
田中 収 東日本学園大学, 歯学部, 助教授 (40146866)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 老化 / 舌運動 / 咀嚼機能 / 超音波診断装置 / Motion-Mode / 高齢者 / 超音波診断 |
研究概要 |
高齢者におけるOral Motor Behaviour、特に有床義歯補綴における咀嚼機能の回復に大きな影響を及ぼすと考えられる舌運動の変化を明らかにすることを目的として、若年者との比較において、高齢者の舌運動の巧微性に関して検討し、その結果を第80回日本補綴歯科学会学術大会(10月23日、岐阜)で「超音波診断装置による観察」と題し口頭発表を行い、日本補綴歯科学会雑誌33巻2号に「加齢と舌運動の巧微性について-超音波診断装置による観察-」と題し論文発表(論文原稿受付証明添付)を行なった。 研究方法は若年有歯顎者群と高年全部床義歯装着者群について、汎用超音波診断装置を用いて、メトロノームで規制したリズムに合わせた舌の上下運動を行わせ、Motion-Modeにおける運動軌跡をVItrasono-Recorderで記録し、波形分析用プログラムを用いてデジタイザーにて計測、分析するものである。そして、運動速度から運動機能を、運動リズムの規則性から運動系に加えた感覚系や情報処理系の機能を検索した。 結果は以下の通りである。 1)舌の運動リズムは高年者群の方が若年者に比べてバラツキが大きく、急速な指示運動ほど規則性が失われる傾向が認められた。 2)運動速度は両群で大きく異なり、若年者群では、規制された頻度が高い場合には舌の運動速度も増加するのに対し、高年者群では舌運動の速度はあまり変化していなかった。 3)加齢に伴う舌運動における巧綴性の低下が示唆された。
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