研究課題/領域番号 |
62480427
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人類遺伝学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
前田 秀一郎 熊本大学, 医学部, 助教授 (10117244)
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研究分担者 |
島田 和典 熊本大学, 医学部, 教授 (40037354)
續 輝久 熊本大学, 医学部, 助手 (40155429)
瀬戸山 千秋 熊本大学, 医学部, 講師 (60040250)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | アミロイド-シス / 血清アミロイドP成分 / プレアルブミン / アミロイド / トランスジェニックマウス / 疾患モデルマウス / 常染色体性優性遺伝病 / 急性期反応 / アミロイドーシス / cDNA / 遺伝子DNA / ペントラキシン / 急性期蛋白 / 家族性アミロイドポリニューロパチー / C反応性蛋白質 |
研究概要 |
先に作成したヒト異型プレアルブミンを合成するトランスジェニックマウスでは、生後6カ月〜1年程でヒト異型プレアルブミンとマウスの血清アミロイドP成分(SAP)とがアミロイドを形成して沈着する。一方マウスに急性炎症を惹起すると、血中のSAP濃度が数十倍に増加する。そこで上記疾患モデルマウスに大腸菌リポ多糖体(LPS)を6日毎に1回連続投与し、繰り返し急性炎症を惹起することがアミロイド沈着にどのような影響を与えるかを調べ、以下の結果を得た。 1.生後70日からLPS投与を繰り返した雄マウス2匹づつについて、生後5カ月半及び7ケ月目におけるアミロイド沈着を調べたが、LPSを投与しない対照マウスと同様にアミロイド沈着を認めなかった。なおLPSをくり返し投与したマウスにおいても、SAPの血中濃度はLPS投与に反応して増加する。またLPS連続投与マウスでは、脾に慢性炎症の所見が認められた。 2.生後13カ月目のLPS投与マウス2匹を調べたところ、回腸末端に軽度のアミロイド沈着が認められた。一方同月齢の対照マウスでは回腸末端により高度の顕著なアミロイド沈着が認められた。またLPS投与マウス及び対照マウス共に、直腸、食道・胃接合部と肝に極く軽度のアミロイド沈着が見出された。 以上の結果は、SAPの血中濃度を正常以上に増加させても沈着開始時期が早くなったり、沈着程度が高まることはないことを示唆している。さらに本研究では、予想に反して、急性炎症を繰り返し惹起することが、アミロイド沈着を抑制することを示唆する結果が得られた。現在15カ月齢のマウスにもLPSを連続投与中であり、同様の結果が得られれば、これら疾患モデルマウスは、今後アミロイド沈着を遅らせる方法を開発するための基礎的知見を得る上で有用であると考えられる。
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