研究課題/領域番号 |
62480437
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 政登 (1989) 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10110925)
井川 幸雄 (1987-1988) 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80056457)
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研究分担者 |
鈴木 政登 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10110925)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 身体運動 / 運動性蛋白尿 / Ccr / 腎血流量 / レニン・アンギオテンシン系 / captopril / 微量尿蛋白 / 日内リズム / 運動性尿蛋白 / 最大運動 / クレアチニンクリアランス / 腎機能 / 尿中アルブミン / β_2ミクログロブリン / フルマラソン / ^<99m>Tc-フチン酸 / 運動負荷 / 最大酸事摂取量(VO_2max) / 尿浸透圧 / 尿中Cl濃度 / アルブミン / 乳酸 / IgA腎症 |
研究概要 |
1.運動強度と腎機能との関連 健康成人男子7名を対象に、43〜100%VO_2max強度のトレッドミル走を20分間負荷し、腎機能変化を追跡した。クレアチニンクリアランス(Ccr、尿蛋白(アルブミン、β_2Mなど)および電解質排泄量いずれも強度の影響をうけたが、とくに尿濃縮能がその影響を鋭敏に反映し、43%VO_2max後では2.8%、100%VO_2max後では39%減少した。 2.RIアンギオグラフィ-による最大運動後の腎血流量の測定 健康成人男子6名を対象に、^<99m>Tc-フチン酸(92.5MBq)肘動脈よりボ-ラス注入しシンチカメラで腎領域の時間放射能曲線を求め、それからpool transit time(Oldendorf法)を算出し、その逆数変化を腎血流量(RBF)変化とした。エルゴメ-タで最大運動を負荷した。RBFは運動直後58.4%、60分後でも20.7%の有意減少で回復しなかった。 3.運動性蛋白尿出現機序 健康男子10名を対象に、captopril 50mgを経口投与しAngiotensin II(AngII)産生を抑制し、トレッドミルで最大運動を負荷した。captopril投与により運動後の血漿Ang II濃度上昇は抑制されたが、尿蛋白排泄抑制はみられず、運動性蛋白尿はAng IIによるfiltration fraction上昇に起因したとする従来の考え方を改める必要があり、これには運動で生じたアニオンギャップの増大が大きく関与していた。 4.微量尿蛋白排泄の日内リズムと身体活動との関連 健康男子10名を対象に、アルブミン(alb)、β_2M,NAG尿中排泄リズムと身体活動量(エネルギ-消費量)変化との関連を追求した。alb、β_2M,NAG排泄いずれも活動量の影響を受けたが、β_2M,NAG排泄は夜間休息時(10時頃まで)でも抑制されず、内因性調節支配を受けていることが示唆された。
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