研究課題/領域番号 |
62480449
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木幡 陽 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30030852)
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研究分担者 |
天野 純子 東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (10159460)
遠藤 玉夫 東京大学, 医科学研究所, 助手 (30168827)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 糖タンパン質 / ヒト繊毛性性腺刺激ホルモン / 3胞刺激ホルモン / シアル酸 / アスパラギン結合糖鎖 / ムチン型糖鎖 / アデニル酸シクラーゼ / Ley-dig細胞 / 糖タンパク質 / ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン / 絨毛癌 / 破壊奇胎 / アスパラギン結合型糖鎖 / Leydig細胞 / 糖鎖 / ヒト濾胞刺激ホルモン |
研究概要 |
現在知られている4種の糖タンパク質ホルモンは全ての、β2つのサブユニットから構築されている。4つのホルモンのαサブユニットのポリペプチド構造が共通なことから、各ホルモンの標的細胞に対する特異性の発現はβサブユニットが荷っていると考えられて来た。ところがヒト繊毛性性腺刺激ホルモン(hCG)から糖鎖を除去すると、標的細胞には結合するにも拘らずホルモン活性が発現しないことが判明し、にわかにホルモン糖鎖の機能に対する関心が高まっている。本研究ではこうした状況をふまえて糖タンパク質ホルモン糖鎖の働きをより具体的に解明することを目指した。二年間の研究によってえられた主要な知見を以下に列挙する。1)ヒト3胞刺激ホルモンの全糖鎖構造を解明し、これが先に我々の手で明らかにしたhCGのものとは大きく異なることを示した。この知見は糖タンパク質ホルモンのαサブユニットがも早同一とは考えられないことを示すものである。2)hCGのαサブユニットに特異的に含まれている一本鎖複合型糖鎖の非還元未端部分を化学的に合成し、これを使って標的細胞の膜に含まれると見られるレクチンの探索とhCGのホルモン活性発現に対するハプテン阻害の有無を調べた。レクチンの検索には成功しなかったが、一本鎖が弱いながらハプテン活性を示すことを見出した。3)hCGの糖鎖のシアル酸は全てNeu5Acd2→3Galの形で含まれるという特徴がある。このシアル酸はin vitroのhCG活性発現に重要であるが、その役割は単なる陰性基の賦与によるものであることを示した。4)糖鎖が正常のhCGと異なる繊毛癌と破壊奇胎のhCGのホルモン活性を調べ、糖鎖構造の変化の大きいhCGほどホルモン活性が低いこと、この現象はシアル酸を除去しても同様に観察されることを示した。以上の結果はhCGの糖鎖の果している機能的な役割をシアル酸とそれ以外の部分に分けて明確に示したものと言える。
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