研究課題/領域番号 |
62480458
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代謝生物化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
二井 將光 (二井 将光) 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (50012646)
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研究分担者 |
前田 正知 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (80190297)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | H^+ーATPase / H^+@K^+ATPase / cDNA / H^+ / K^+ ATPase / H^+輸送性ATPase / K^+輸送性ATPase / ATP / adenosine triphosphopyridoxal |
研究概要 |
ATPの分解と共役し、H^+,Na^+,K^+,Ca^<2+>等を輸送する各種のイオン輸送ATPaseが知られている。 これらATPaseのATP結合部位(活性中心)、ATPの分解(合成)とイオン輸送の共役機構、イオン輸送路と機能等、未知の点が多い。本研究に於いてはH^+ATPase(F_1F_0)(主に大腸菌細胞膜のもの)および胃壁細胞(ブタおよびヒト)のH^+/K^+ATPaseに注目した。 H^+ATPaseはαβγδεの5種のサブユニットよりなるF_1部分とa,b,cサブユニットよりなるF_0部分から形成されている。このATPaseは逆反応によって生体に必要なATPの大半を合成していることが知られている。本酵素の変異株を系統的に分離し、また部位特異的に変異を導入し、ATP結奈部位とH^+輸送路について詳しい解析を行なった。その結果、ATP結合部位はβサブユニットの149ー156残基およびThr-285残基の近傍にあることが明らかとなった。Lys-155残基はATPのγ位のリン酸基の近くに存在した。またγサブユニットのGln-269〜Thrー277が活性に重要であること、εサブユニットのカルボキシル末端側半分は不要であること、F_0部分のaサブユニットのカルボキシル末端側20残基の間にH^+輸送に関与するアミノ酸残基が存在すること等を明らかにした。さらにF_0部分の形成にはbサブユニット、その中でも特にカルボキシル末端の2残基が重要であることを示した。この2残基がないとF_0は形成されない。H^+/K^+ATPaseのcDNA(ブタ)及び遺伝子DNA(ヒト)をクローン化し、塩基配列を決定した。H^+/K^+ATPaseの一次構造は他のイオン輸送ATPaseを極めて相同性が高かった。また、Lys-497にピリドキサール・リン酸が1分子結合する事、この残基が活性中心の一部を形成していることを示した。本酵素の活性中心部分の構造及びイオン輸送路部分を推定した。
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