研究課題/領域番号 |
62490004
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土肥 健純 東京大学, 工学部, 教授 (40130299)
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研究分担者 |
佐久間 一郎 東京電機大学, 理工学部, 助手 (50178597)
高井 信治 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (20013188)
大久保 昭行 東京大学, 医学部, 教授 (20010423)
妹尾 学 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40013099)
増沢 徹 東京大学, 工学部, 助手 (40199691)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 多波長高速クロマトグラフィ / 吸光度計測 / 紫外部短波長領域 / 溶離液 / アセトニトリル / 糖類 / 臨床検査 / 多波長高速液体クロマトグラフィ / 多波長検出高速液体クロマトグラフィー / 回転出射スリット |
研究概要 |
本年度は、昨年度に開発された紫外部短波長領域における多波長高速液体クロマトグラフィシステムの性能検証を目的に、アミノ酸18種、カルボン酸3種、糖類2種について紫外部短波長領域に於ける吸光分析実験を行った。カラムはIPG-ODSカラムを、溶離液にリン酸塩緩衝液を用いて多波長逆相クロマトグラフィを行った。その結果全成分の検出が可能であった。また、アミノ酸5種、カルボン酸3種の混合液について、分離、検出、同定を行うことが可能であった。glucoseについて検出限界を調べた結果、検出限界として5〜10mg/ml(試料液量10μL)を得た。以上より、従来の多波長高速液体クロマトグラフィシステムでは計測しえなかった臨床検査上有用な生体成分を計測可能なことが示された。 更に、昭和62年度に開発された高性能多波長検出器の基本性能を踏まえ、蛍光スペクトル計測を目標にハ-ドウェアの改良を行い、蛍光分光検出システムを構築した。光学系に関しては、新たに合成石英レンズ集光系・試料セル等を蛍光スペクトル測定用に整備した。その結果、ノイズレベルは出力強度の1〜2%、検出感度は標準蛍光物質である硫酸キニ-ネ0.1N硫酸溶液において、5.0×10^<-3>mg/mlを得た。また、蛍光スペクトル測定の一例として、蛍光を発するアミノ酸であるtryptophan(0.1mg/ml)について測定を行った結果、tryptophanの蛍光極大波長である波長350nmにおいて、A/D変換器出力で300カウント程度が得られ、ノイズレベル(約10カウント)と比較した場合、本システムにおいて蛍光スペクトルを測定できることが示された。
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