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近世における心身問題の成立と現代における人工知能との関わりあいの考察

研究課題

研究課題/領域番号 62510009
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

神野 慧一郎  大阪市立大学, 文学部, 教授 (10046948)

研究分担者 中才 敏郎  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (20137178)
小林 道夫  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (10137177)
内井 惣七  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (60027539)
藪木 栄夫  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (10047285)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード心身二元論 / 人工知能 / 認知科学 / 通俗心理学 / テューリング・テスト / 機能主義 / 心身問題 / 二元論
研究概要

本研究の目的は、心身問題の含む諸問題を明確にし、それらの解決を試みるところにある。研究に当たっては、心身問題が哲学の全体にたいして占める意義をつねに念頭におきながらも、研究の中心は、人工知能の開発が心身問題や「心」の哲学にたいしてもち得るであろう効用はいかなるものかという論点にあった。以下に研究成果の要点を記す。
心身問題に関しては、その問題の歴史的発端にさかのぼってデカルトの議論の再考ないし再評価をおこない、デカルトの心身二元論を基本的に正しいと認める見地を固め、この見地の現代哲学における意義を考察したが、他方、心を或る意味で延長体と考える得る可能性を提案し、人工知能の開発が心身問題の解明に寄与し得る認識論上の基盤を用意した。
現代の「心」の哲学において中心的な問題である認知科学の効用と限界を綿密に分析し、高度に科学的、技術的な処方を取り入れる認知科学は、感覚や感情といった心のもつ原初的状態を取り扱い尽くせないのではないか、という問題を提出した。この問題は、いわゆる通俗心理学が提起する諸問題を科学がどう扱い得るかという問題につながる。通俗心理学の存在根拠については、現代の多くの分析哲学者の議論を踏まえて詳細に論じ、信念や志向性に或る種の実在性を認める見地を提案した。
人工知能と「心」の哲学との関わりについては、特にテューリング・テストの意義を注意深い心理学的実験に基づいて考察した。その実験は、人工知能が或る程度の知能をもち得ることを示すものであるという結論を得たが、それは、人間の知能についての理論をテューリング・テストが検証する役を果たし得るものであることを提案するものである。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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