• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

北宋慶暦以降の思想状況と道学の形成

研究課題

研究課題/領域番号 62510011
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 中国哲学
研究機関早稲田大学

研究代表者

土田 健次郎  早稲田大学, 文学部, 助教授 (00120923)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード慶暦士人 / 講学 / 道学 / 古霊四先生 / 欧陽脩 / 王安石 / 三経新義 / 字説 / 道統 / 新義
研究概要

北宋の慶暦年間におこった新たな思想運動の性格とその展開、更にその中で道学がいかにして一つの学派として形成されていったかが本研究の主題であったが、二年にわたる研究作業により以下の成果が得られた。
1、慶暦の思想運動の立役者の一人に欧陽脩がいるが、従来より彼の思想史上の位置は今ひとつ明らかでなかった。今回、彼の著作の全面的検討により、そのオピニオンリ-ダ-としての性格と役割り、ひいては慶暦の思想運動そのものの思想史上の意義が明確になった。
2、道学が形成された時代、道学と類似の思想が各地に存在した。陳襄ら古霊四先生もその一つであるが、これらの思想家たちを広く調査することによって、今まで道学の特色とされていたものが必ずしもそうとは言えないこと、また道学者たちが当時どのような形で自己主張をしたのかが明らかになった。それとともに、道学形成史における程頤の存在の重要性があらためて確認された。
3、道学形成期の思想界の王者は王安石の学問であったが、王安石の主著の輯佚作業と彼の批判資料の収集作業を行ないつつ、その学問の来歴と性格を究明した。そして王学(王安石の学問)と対比することによって、道学者たちの議論にこめられている含義を堀りおこすことができた。
4、その他、仁宗、英宗、神宗、哲宗、徽宗朝の思想文献の渉猟によって、この時期の思想動向への展望が得られた。

報告書

(3件)
  • 1989 研究成果報告書概要
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (15件)

  • [文献書誌] 土田健次郎: "陳襄の思想とその周邊ー道學形成史への一視角としてー" 東方學. 75. 63-78 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 土田健次郎: "欧陽脩試論ー理・人情・自然・簡易ー" 中国ー社会と文化. 3. 99-115 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 土田健次郎: "道統論再考" 鎌田茂雄博士還暦記念論集 中国の仏教と文化. 613-629 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 張立文 著 土田健次郎 訳: "私の宋明理学研究" 東洋の思想と宗教. 6. 66-78 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 土田健次郎: "晩年の程頤" 沼尻正隆教授退休紀念論文集. (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenjiro TSUCHIDA: "Ch'en Hsiang's Thought and His Surroundings: One Aspect of the Formation of Tao-hsueh" TOHOGAKU (Eastern Studies). 75. 65-80 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenjiro TSUCHIDA: "On Ou-yang Xiu : His Views of Principle, Human Feelings, Spontaneity, Simplicity and Easiness" CHUGOKU - SHAKAI TO BUNKA (China - Society and Culture). 3. 99-115 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenjiro TSUCHIDA: "On the Transmission of the Tradition of the Way" CHINESE BUDDHISM AND CULTURE. 613-629 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenjiro TSUCHIDA (trans.): "My Study on Neo-confucianism (by Zhang Li-wen)" TOYO NO SHISO TO SHUKYO (Thought and Religion of Asia). 6. 66-78 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenjiro TSUCHIDA: "Cheng Yi in his Later Years" Collection of Articles in Honor of Professor Masataka Numajiri. (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 土田健次郎: 鎌田茂雄博士還暦記念論集 中国の仏教と文化. 613-629 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 張立文著、土田健次郎訳: 東洋の思想と宗教. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 土田 健次郎: 東方學. 75. 63-78 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 土田 健次郎: 中国-社会と文化. 3. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 土田 健次郎: 鎌田茂雄博士還暦退官記念論集 中国の仏教と文化. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi