研究課題/領域番号 |
62510013
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
印度哲学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
今西 順吉 北海道大学, 文学部, 教授 (70000594)
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研究分担者 |
細田 典明 北海道大学, 文学部, 助手 (00181503)
藤田 宏達 (藤田 宏逹) 北海道大学, 文学部, 教授 (80000537)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | バガヴァッド・ギーター / 擬似ギーター文献 / アルジュナ・ウパ-キヤ-ナ / 神観 / 信愛と信 / 法華経 / ギーター索引 / ギーター逆引索引 / ギーターの思想 / ギーターの成立 / ギーター文献 / サーンキヤ哲学 / ヨーガ思想 / 仏教 / 祭礼 / 叙事詩の哲学思想 / サーンキャ / ヨーガ / ジャイナ教 / 叙事詩の韻律 |
研究概要 |
叙事詩『マハーバーラタ』には哲学思想に関わる種々の資料があり、その全貌を思想史的視点から解明することを意図しているが、本研究においては『バガヴァッド・ギーター』に焦点を当てて、その思想とテキストを考察した。まず第一に、『バガヴァッド・ギーター』はインド思想史上でも最も代表的な哲学宗教文献であり、当時の様々な哲学宗教と深い関わりをもっている。そのうち仏教に関しては思想の類似性が指摘されながらも、これを実証的に迹づける試みがなされていなかったので大乗仏教とりわけ『法華経』との関係を解明した。第二に、『バガヴァッド・ギーター』と言えば、一般にはそのテキストだけを意味するが、実際には『バガヴァッド・ギーター』に付属する種々の文献を成立させている。『バガヴァッド・ギーター』が広く読まれたという歴史的事実を知るためには、これら種々の文献全体を見なければならないので、その全貌を分析した。第三に、『ヴァガヴァッド・ギーター』に影響されて、幾多の模倣作品が生みだされ、叙事詩等の中に含まれているので、実際にどのような作品が存在するかを総合的にまとめた。 第四に『バガヴァッド・ギーター』の索引を作成した。重要な聖典であるから、種々の角度から分析するためには詳細な索引が必要であるにもかかわらず、これまでに公刊されている索引はいずれにも不十分であるので、新たに考案した。本索引では実際にテキストに現れるすべての語形を記載したのみならず、大量に使用されている複合語を、複合語を構成するすべての成分から検索出来るように工夫するとともに、逆引索引を添えた。なお改良を要する点もあるが、この方法を適用することによって他の様々な重要なテキストの索引を作成し、テキスト相互の比較研究が可能となるであろう。
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