研究課題/領域番号 |
62510031
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 京都市立芸術大学 (1988) 金沢美術工芸大学 (1987) |
研究代表者 |
定金 計次 京都市立芸術大学, 美術学部, 講師 (40135497)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 古代インド / 壁画 / 絵画論 / 像の向きの描き分け / 短縮法の発達 / 暈取り / 情緒の喚起 |
研究概要 |
アジャンター壁画はンド古代壁画を代表する作例である。インド古代の他の壁画や中世壁画と比べて、アジャンター壁画が古代壁画の一般的技法と様式を備えていると解釈してよい。アジャンター壁画は、大きく前期石窟と後期石窟壁画に分けられるが、その間には決定的な技法と表現の差がある。また後期石窟の中でも、第16・17窟等と第1・2窟等の壁画では、様々な点で差異が認められる。これは主として制作年代によるものであると考えられる。インド絵画史の古代から近世への展開に照らしてみて、アジャンター第16・17窟壁画において、インド絵画の基礎が完成したと言える。特に人物や動物の表現に、画家の細かな観察が典型的に現われている。また環境描写に大きな面積を割かぬ点も、後代まで続く特質として注目される。 一方、『ヴィシュヌダルモーッタラ・プラーナ』絵画論の内容とアジャンター壁画を比較した時、人物の描写方法等の点で、非常によく合致するのが確認される。つまり、同絵画論には古代壁画の伝統がよく反映されている。その反面で、同絵画論には、例えば季節の描写方法のように、インド古代壁画とは一致しない内容も含まれ、編纂年代については、かなり下がる可能性がある。しかし、古代壁画の技法・表現の解明にとって、同絵画論が有効であることは不変である。
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