• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

奈良・平安時代における武装形像の形式に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62510035
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 美術史
研究機関京都国立博物館

研究代表者

伊東 史朗 (伊藤 史郎)  京都国立博物館, 京都文化資料研究センター, 文部技官 (90132703)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード武装形像 / 甲冑 / 革甲 / 札甲 / 四天王 / 毘沙門天 / 十二神将 / 兜跋毘沙門天 / 武具 / 武具形像
研究概要

仏像の武装形像は現実の甲冑そのものではないので、形式判別は難しいが、彫刻素材や仕上げの彩色により、革甲と札甲とに大別できる。またこの他に鎖帷子を表現するものもある。遺品の分布から見ると、ガンダーラには札甲の例があり、さらに西方のシリアのパルミュラにも同様のものが見られる。他方、中国・日本の武装形像では、下半身をおおう胴まといに彩色で描かれた小札がある場合があるが、大部分が革甲を着し、それを紐で締めている。この相違の原因が何であるかは明確ではないが、毘沙門天像に西方的な札甲の多いことは、この尊像の起源とも併せて興味深い事実であった。
武装形をとる尊像は、四天王(二天)、毘沙門天、兜跋毘沙門天、十二神装などに分けられる。これらの図像の問題も重要である。まず四天王像の、武器を執って振り挙げる手がどちらかという点に着目して分類すると、〓国・増長二天が互の内側または外側の手を対照的に挙げ、広目天は右手を挙げ、多聞天は左手に宝塔、右手に武器(戟・棒)を執るという形が基本であった。また十二神将では、十二支獣のない古式のものと、十二支獣を戴く新式のものの二種と大別できるが、そのきっかけが円心様といわれる図像であることが判明した。円心は十一世紀後半に活躍した画僧で、この頃から十二支獣のある十二神将が広く流行するようになる。なお四天王像と十二神将像については、仁和寺像を調査した際に新事実が判ったので、論文を発表した。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 伊東史朗: 仏教芸術. 177. 11-34 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伊東史朗: MUSEUM. 455. 4-15 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shiro Ito: "On the seated Yakushi-nyorai of Kita-in, Ninna-ji" Ars Budthica. 177. 11-34 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shiro Ito: "On the statues of Amitabha Triad and Two Devas Owned by Ninna-ji" MUSEUM. 455. 4-15 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shiro Ito: "On the Yakushi-nyorai formerly kept by Gion-sha"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伊東史朗: MUSEUM. 455. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 伊東 史朗: 仏教芸術. 177. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi