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時間順序誤差の計量的測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 62510038
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関北海道大学

研究代表者

齋藤 尭幸  北海道大学, 文学部, 助教授 (70113561)

研究分担者 水田 正弘  北海道大学, 工学部, 講師 (70174026)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード時間順序誤差 / TOE / 確率的判断モデル / バラメータ推定法 / 計量的測定
研究概要

本研究は, 時間順序誤差(TOE)の実験, 確率的判断モデルの構築, モデルのパラメータ推定法の開発, モデルに基くTOEの計量的測定からなる. 研究目的上, モデルの妥当性を検証しやすい現象として, 幾何学的図形の大小判断に関するTOEをとりあげた. 予備実験によって検討した結果, 心理的に一次元の刺激として, 円を採用した.
パーソナル, コンピュータを利用して, 半径が異なる5つの円刺激を用いて, 心理実験を行った. 各刺激対に関して, 刺激の提示順序効果を考慮し, 一回の実験につき, 全部で25の刺激対を提示した. これらをCRTディスプレイ上に, 提示位置と提示順序の両方に関して, 無作為に提示した. 実験条件は, 対刺激間の時間間隔について, 1秒, 1.5秒, 2秒の3条件を設けた. 被験者には, 各刺激対に関して, 第一刺激に対する第二刺激の大きさを3件法によって答えさせた. 一実験条件につき, 4回の実験を繰り返した. 従って各被験者は, 全部で12回の実験に参加した. 被験者群は2群あり, 第一群は106名, 第二群は128名であった.
上記の実験データを統計的に検定し, TOE現象の存在を認めた. その結果に基いて, 確率的判断モデルを構築した. 反応関数として, 正規関数, ロジスチック関数, 正弦関数の3種類の組み込み, データを解析する方法を開発した. この方法により, 各反応関数の下で, 各刺激の第一刺激あるいは, 第二刺激としての尺度値が推定される. また同時にDK判断の基準量と, モデルの統計的適合度及び尤度も計算される. 上記のデータに対して新方法を適用した. その結果, 開発した3種の確率的モデルによって, TOEを計量的に測定できることを確認し, 研究目的を達成した. この成果により, TOEのさらに精緻な心理モデルを構築する可能性を導いた.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T. Saito & M. Mizuta: Hokkaido Behavjoral Science Report, Series M. 12. 1-20 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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