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嫌悪条件づけ事態におけるキンギョの移動軌跡の分析-古典的条件づけとオペラント条件づけの相互関係に関する比較心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62510041
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関宇都宮大学

研究代表者

片桐 雅義  宇都宮大学, 教養学部, 助教授 (60012473)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード古典的条件づけ / オペラント条件づけ / 嫌悪条件づけ / 自己罰 / 移動軌跡 / 移動量 / 移動速度
研究概要

本研究の目的は、古典的条件づけとオペラント条件づけの関係について、その両者が混在しているとみられるキンギョのシャトルボックス中の嫌悪条件づけ事態における反応の移動軌跡、移動量、移動速度の分析を通じて検討することにある。
62年度においては、古典的条件づけ事態と回避条件づけ事態の間の移行にともなって、移動量等がどのように変化するかを検討した。その結果、条件刺激提示開始から隣室への移動反応が生ずるまでの移動量および平均速度には一貫した傾向は認められなかったが、反応後の移動量および平均速度は古典的条件づけ事態の方が回避条件づけ事態よりも大きいことが示された。これは、その後に電撃が到来することについての予期がかかわっているものと推測される。
63年度においては、回避条件づけ事態から罰事態への移行を行った場合について実験を行った。その結果、PUNISHMENT-T(反応によって条件刺激が停止すると同時に電撃が与えられる罰事態)に移行した後、被験体がAVOID-AHCE-T(反応によって条件刺激が停止する回避条件づけ)におけるよりもかなり速い速度で移動することが知られた。すなわち、被験体は一見自ら電撃を受けるために隣室への移動反応を行っているかのように見える。これは一種の「自己罰」行動と考えられるが、それが何によって維持されているかはまだ明らかではない。電撃を受けた後は移動量はきわめて少ない。それに対して、PUNISHMENT-N(反応によって条件刺激が停止せず条件刺激の提示時間終了時に電撃が与えられる罰事態)に移行した被験体は隣室への移動後の移動量が非常に多い。これは、電撃の到来の予期によるものであると考えられる。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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