研究課題/領域番号 |
62510061
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
吉田 甫 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (80094085)
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研究分担者 |
栗山 和広 宮崎女子短期大学, 助教授 (10170094)
宇田 廣文 (宇田 広文) 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (50040994)
熊本 新一 宮崎大学, 教育学部, 教諭
衛藤 俊士 宮崎大学, 教育学部, 教諭
岩崎 守男 宮崎大学, 教育学部, 教諭
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 分数概念 / 誤り方略 / 認知的課題分析 / 分数の大きさ / 知識の領域固有性 / 全体としての1の概念 / 概念の変化過程 |
研究概要 |
2年間にわたる研究は、いくつかの点からまとめることができる。それらは、以下のようになる。 (1)分数の大きさについて。ここでは、子どもが分数の大きさをどのように理解しているかを縦断的に研究した。それは、分数単元の授業の前に事前テストを行ない、特徴的な子どもに面接を行ない、授業の終了後に事後テストを実施するという研究枠組みである。その結果、3年生で分数を学習する以前には、informalな知識としては子どもは、分数の意味を非常によく理解していた。ところが、単元の授業を約3週間受けることによって、正しく分数の大きさを理解していたものは、なんと26%も減少したのである。代わって、ルールBの誤った方略を示すものが増加した。3年で学習しておよそ1年間分数概念から離れている間に、この傾向は大きく強化されていた。4年で約3週間分数単元の授業を受けた後では、かなり異なる傾向が見いだされた。それまでは、どちらかと言えば、分数を整数概念の知識で捉えていたのに対して、4年での学習終了後には、分数の誤った知識で分数を捉えるようになっていた。 (2)分数における1の概念について。子どもにとって、分数が端数を表わすものであると言う概念とその基になっているものが全体としての1であるということはかなり理解し難くかったようである。2年間にわたって、この誤った傾向を示すものは、全体の30%近くを常に占めていた。残念ながら、この誤った方略と分数の大きさを理解する方略との関連はまだ検討されていない。 (3)作図について。分数の大きさを作図させることは、子どもの持つ知識をかなり反映するようである。ルールBを持つ子どもは、分数における要素の1つ分が常に等しい図を描いた。この図は、同分母の分数を比較する場合には正しい図となっていた。
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