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視覚系における色度チャンネルと輝度チャンネルの交互作用

研究課題

研究課題/領域番号 62510064
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

上野 雄宏  大阪市立大学, 文学部, 教授 (10047079)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード色覚 / 色度チャンネル / 輝度チャンネル / 反応時間
研究概要

1.ヒトの視覚系における色の情報を処理する色度チャンネルと, 明るさの情報を処理する輝度チャンネルの交互作用を調べるために, 下図のような刺激布置を用いて精神物理的な実験を行った. テスト刺激(図の黒部)の大きさは視角1°, その波長は450〜668mmまで7段階に変化し, その輝度は常に一定に保たれた. 背景順応野(図の白部)の大きさは, テスト刺激と空間的に重なる布置(A)から同心円状の布置(D)まで変化し, その明るさは1cd/m^2の白色光であった. 被検者にはテスト光の検出が要求され, 検出されるまでの反応時間(RT)が測定された. 多数の被検者を用いて実験を行ったが, その中の1名(HS)の結果を右図に示めす. グラフの縦軸はRT(単位msec), 横軸は波長(単位mm)を表わす.
(1)RTは布置Aの580mmで最大になり, 背景光に水車型の形状を附加するにつれて(布置BよりD), RTは小さくなる.
(2)このRT・波長曲線群は, 布置Aで色度チャンネルが作用し, 布置Dでは輝度チャンネルが作用していることを示唆する.
(3)2チャンネルのベクトルモデルによるシミレーションも上述の結果を確認している.
2.赤と緑の発光ダイオード(LED)を利用して, 色刺激の時間的制御を可能ならしめるフリッカー発生装置を試作してみたが, 十分に明るい輝度が得られなかった. 光源と光学系に問題があるため, 外口の研究(JOSA,1987)など参考にして, 今後改良したい.
3.現在使用中の3光路の光学装置を部分的に再構成することによって, より精密な実験の可能性が生まれた.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 上野雄宏: 人文研究(大阪市立大学文学部紀要). 38. 473-489 (1986)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Takehiro Ueno(with W. H. Swanscn;V. C. Smith;J. Pokonny): Journal of the Optical Sceciety of America A,. 4. 1992-2005 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Takehiro Ueno(with W. H. Swanscn): Vision Research. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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