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視覚における時・空間周波数処理と色覚機序の機能連関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62510066
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関東北福祉大学

研究代表者

小松 紘  東北福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (20090970)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード光駆動 / CFF / MTF / chromatic channel / achromatic chanmel / 時間周波数 / 空間周波数 / 色覚
研究概要

本年度の研究は, 光駆動法によってこれまで得られた時間周波数処理と色処理にかかわる知見を, 他の観点から裏づける作業と, 新たに空間周波数を導入するための実験法上の検討並びに前段階的実験からなっている. TH,TO,TS3名の男子学生が一貫して被験者として参加した(各々数十回にのぼる実験に対して謝金の多くがあてられた). 結果は凡て右単眼視による.
1)正弦波色光のMTF(変調度伝達関数)の測定:20秒間の白色光順応後の1秒間の正弦波色光のMTFが, 振幅感度を測度として測定された. その結果, 一般に単色光のMTFは, 波長にかかわらず7-8Hzで最大感度を示した. これはKelly,D.H.(1976)の"achromatic bands"の存在を支持するものと思われる.
2)青-緑間の中間波長の駆動効果:実験法は白色順応光(20秒)-駆動色光(10秒)-白色検査光(1秒)の内光列によって, 検査光のCFF測度として駆動効果を求めるchromatic driving法に従った. 結果は, 駆動効果のピークが中間波長で連続的な移行を示さず, 青-緑間をskipする者(TH,TO)と, 連続的に青緑間を移動する者(TS)とが認められた. この傾向は黄の場合と同様であった.
3)color naming test:上記2)の被験者について, 青-緑-赤の特に中間波長の見えをcolor naming法によって調べた. その結果は, TSのみ駆動効果との対応がよく, 他は中間波長での対応に必ずしも一貫性が認められなかった.
4)小視標による光駆動:すでに得られている駆動効果(青は10-13Hz, 緑は15Hz, 赤は17-18Hz)が波長特異的であることを確認するために, 1°視標による駆動が行われた. その結果, 青色光に特徴的な10-13Hzのピークが消失し, 駆動効果がcolor channelと対応するものであることが再確認された. これらの結果から, 駆動効果は一種の共鳴効果であり, 特に錐体機能をとらえていると考えられるに至った. 現在, 収集情報の下により適正な縞刺激を検討中

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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