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白ネズミを用いての動因の交互作用とその機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62510072
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関立教大学

研究代表者

石井 巌  立教大学, 文学部, 教授 (60062593)

研究分担者 石井 巌  立教大学, 文学部, 教授 (60062593)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード動因間交互作用 / 飢餓動因 / 渇動因 / 神経パルス活動 / 視床下部 / 動因中枢 / ラリーオペラント行動 / 微小電極
研究概要

石井のこれまでのラットを用いての飢餓動因や渇動因などの基礎的動因の相対強度および動因間の交互作用の研究から, 動因間の交互作用の存在の可能性とその特性が示されてきた. それをさらに検討していく研究がなされた. 本年度の研究の重点の1つは, 動因の相対強度および交互作用は動因の充足の経過の影響を受けるので, 前回の実験の測定期間を延長して動因が飽和するまで測定してみることであった. スキナー箱での飢餓と渇の同時動因下での, この延長した測定の結果では, 餌バー押しと水バー押しの反応は, 頻繁に交替する反応パターンではなく, 餌バー押し反応の安定した長い連, および水バー押し反応の安定した長い連, 連と連の間での交替はごく少ない反応のパターンであった. このことから, 前回の結果の安定性が確認され, また, 相対的に優位に働いている動因がもう一方の動因に強く抑制を働かしていることが考えられる. 本年度の研究のもう1つの重点は, 測定される中枢ニューロンのサンプリングの考えから, 慢性微小電極装置を用いて脳内同一部位内である程度の個数のニューロンを測定し, 前年度に得られた結果の方向の信頼性を検討することであった. 本年度新たに導入されたこの装置への若干の不慣れさ, この装置が1個でしかなく少ないこと, および結果の詳細の未整理などもあるが, 概略においては, 前年度の結果の傾向, すなわち, 飢餓動因下での餌バー押し行動出現直前に外側視床下部野の神経パルス活動が増加する傾向, および, 渇動因下での水バー押し行動出現直前に視床下部の視索上核の神経パルス活動が増加する傾向がみられた. 今後は, 飢餓と渇の同時動因下でフリーオベラント事態で両中枢から同時に並行して神経活動を記録し, それをサーマル・アレイ・レコーダなどにより直視的にも確認し, さらに測定数も増し, より確実なものとして両動因間の交互作用をとらえることを追っていくことになる.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 石井 巌: 立教大学心理学科研究年報. 29. 1-12 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] ISHII,IWAO: Japanese Psychological Research. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 八木 冕編 石井 巌: "『適応行動の基礎過程』第13章動因の強度測定・動因の交互作用" 培風館, (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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