研究課題/領域番号 |
62510107
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
原田 達 追手門学院大学, 文学部, 助教授 (90127283)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 知の資本論 / 知識人 / アナーキズム / 閉鎖理論 / ネオ・コンサーヴァティヴ / 権力 |
研究概要 |
今日、さまざまな学問分野で 「知の資本」 概念が多用されている。しかしいまだ統一されたイメージは確定されていない。この概念はおおきく分けて二つの意味で用いられている。ひとつは 「知」 の経済機能に注目したもの (A.シュルツ) 、もうひとつが 「知」 の政治機能に注目したもの (バクーニン以降のアナーキズムの系譜) 。しかし両者は十分な架橋がなされているのではない。 その試みは、しかし、いくつか存在している。たとえばA.グールドナーの仕事、さらにI.セレニーの仕事はその例である。ただし、かれらの試みは十分に成功したとはいいがたい。 ところで最近注目されているネオ・ヴェーバー主義者 (F.パーキン、R.コリンズ、R.マーフィーら) の 「閉鎖理論」 は 「知」 が一方では経済的機能をもちながらも、他方それを可能にする 「知」 の政治機能を重視して、両者の架橋にかなり成功している。しかも、かれらの理論はバクーニンの影響下にあるW.マハイスキーによって先導されているように思われる。 「知」 を 「権力」 と 「収益」 をめぐる 「閉鎖」 のメルクマールと把握することによってバクーニンからネオ・コンサーヴァティヴまでの 「知の資本 (論) 」 の系譜をたどることができるだろう。 以上の研究成果は裏面に記した追手門学院大学文学部紀要 (これは研究成果報告書をかねる) において論じた。
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