研究課題/領域番号 |
62510109
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 鹿児島経済大学 |
研究代表者 |
川崎 澄雄 鹿児島経済大学, 社会学部, 助教授 (40152946)
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研究分担者 |
都築 耕生 鹿児島経済大学, 社会学部, 講師 (20155427)
山本 賢治 鹿児島経済大学, 社会学部, 助教授 (30140974)
佐古井 貞行 鹿児島経済大学, 社会学部, 助教授 (40205828)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 自然災害 / 火山灰 / 集中豪雨 / 自然災害への意識 / 移民 / 家族ネットワーク / 近隣ネットワーク / 集団離村 / 防災組織 / 火山災害 / 台風被害 / 桜島爆発 / 家族変容 / 海外移住 / 災害に対する意識 |
研究概要 |
鹿児島県は、台風被害、桜島の火山災害、集中豪雨等の自然災害の多いところである。ここでは自然災害と人々の生活(家族生活とその変容)を扱っている。この研究は、以下の三つの報告よりなっている。 1、台風被害によりアメリカに移住した人々については、アメリカで時限立法で施行された難民救済法によって、知覧町、頴娃町から300名以上の人々が渡米した。この人々は、1951年のルース台風により住家と生計の手段を失ったという名目で、戦後の農家の次・三男の余剰人員対策と外貨の獲得を狙ったものであった。その後家族を呼び寄せることによって、地域の国際化に一定の貢献をし、農業の機械化や構造改善に影響を与えたと考えられる。 2、鹿児島市と垂水市市民に自然災害の意識と実態についての調査を実施した。自然一般についての意識、桜島の降灰被害、台風や集中豪雨に対する防災の意識と実態を探った。居住地、年齢、性別、出身地、学歴によるクロスを試み、居住地、出身地のかなりの項目で統計的有意差のあることが判明した。また鹿児島県では、天気予報や降灰情報が殆どの人に聞かれていること、高齢者ほど家族のネットワークのみならず地域のネットワークについても結び付きの強いことが分かった。 3、桜島降灰により離村し垂水市大野原に入植した(大正3年噴火により移住)と昭和62年に鹿児島市星ケ峯ニュータウンに集団移転した人々を訪ね、出身母村との関係をたずねた。大野原では、最近では近隣に畜産関係の企業進出により住民のサラリーマン化が進んでいる。星ケ峯では、転居・転職による生活不安はあったが、生活の安定化がすすんでいる。また、鹿児島市東桜島町有村地区で2年前の集団移転後も母村に留まった人々の家族の暮らしぶりを探った。
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