研究課題/領域番号 |
62510111
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 山梨県立女子短期大学 |
研究代表者 |
堤 マサエ 山梨県立女子短期大学, 助教授 (50105970)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 子どもの問題行動 / 家族問題 / 家族環境 / 地域環境 / 情緒障害 / 登行拒否 / 母子家庭 / 父子家庭 / 家庭・地域環境 / 親子関係 |
研究概要 |
本研究は、山梨県における問題のある子ども、長期欠席児童、生徒の家族、地域における諸属性・環境を調査し、その改善策を社会学的に検討しようとするものである。問題をもつ子どもの発生は、誕生からはじまり、その生育過程の中で生成されると考えられるから、まず乳幼児期において問題が顕在化したケースについて実態把握を行い、さらに研究の対象ステージである学齢期に注目をして研究を進めてきた。昨年末に長欠児童と一般的な児童をとりまく環境の実態調査を行った。(そのうち長欠は再調査、高校は今年度末に実査)その結果は、学年別、男女別に多少の特徴、相違があるが、概略以下のようである。 まず(1)問題のある子どもは、最近、両親の揃っている家庭の子どもにも多いと言われる。しかし、一般的な児童との比較をすると、母子家庭が多く、しかも実父とは離別が多い。一般的な児童は両親との同居率も高く、祖母との同居率も高い。長欠の児童は両親そろっていても父の不在が多いなど人間関係が乏しい傾向にある。(2)長欠児の地域環境は特に悪いとは言えないが、両親、家族の中で地域、近隣の付き合いがあまりない。とくに、新しく住みついた来住者の率が高い点は、今後子どもの環境と地域変動との関連で注目すべき課題である。(3)問題の発生時期は多くの場合、最近であると学校側はみているが、その要因はやはり幼少の頃からの人間関係、生育環境にあるようである。長欠の要因は身体的疾患が最も多いが、怠学、登校拒否、家庭の問題と情緒的、人間関係的な問題がある。(4)問題発生月は小学生は1学期初め頃、中学生は2学期初めの頃に多い。この頃の学校、家庭の指導、連携が検討の要あり。 問題のある子どもは、家族、地域の中でどのような特徴をもつかが一応把握できた。さらに、問題のない子どもとの比較、ケース的検討を通して、子どもの側からの改善方向を検討中である。
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