研究課題/領域番号 |
62510116
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
戸田 金一 秋田大学, 教育学部, 教授 (90006528)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 日本教育史 / 国民学校 / 戦争と学校 / 戦時下学校経営 / 労務動員 / 満蒙開拓青少年義勇軍 / 少年兵 / 兵員募集 / 秋田県教育史 / 教育史 |
研究概要 |
1.秋田県平鹿郡植田国民学校関係資料の整理と目録化を行って、今後の使用の便を計った。 2.特に主資料「昭和十八年度 往復綴 甲号」の整理に当っては、これを学校経営の機能から13項目に区分して目録化を計ると共に、その一部「兵員募集」関係では復刻化を計った。 3.まず、上記「往復綴」に関わる考察において、 (1) 大正13.14両年度往復録との比較によって、学校を取巻く新事態の発生を反映した特徴が見られる。 (2) 外部からの学校統制という視点より捉える時、その範囲の拡大と統制力の強化が見られる。 (3) その実証例として、具体的には少年兵募集、労務動員、および満蒙開拓青少年義勇軍の募集関係を特に考察した。 (4) その結果、外部よりの募集割当表やこの学校の実子縄生産に見える特性等を明示した。 4.往復綴以外の関係文書の考察においては、学校経営方針を示す9文書を用いて、 (1)国民学校以前、 (2)国民学校発足時、 (3)太平洋戦争開戦後、 (4)錬成教育盛行期、 (5)特攻精神教育期の各学校経営の方針を区分し、明示した。 5.その結果、戦時下の学校経営方針には、変容が見られること、戦時体制を反映するものであること、学校経営方針が次第に詳細な記述となったこと、本校の場合には、農村学校的性格を示すこと、そして精神主義的表現が多用化し、児童の労務と学業の矛盾の内在化・深刻化の特徴があることを指摘した。 6.以上の内容を整理し、3論文を秋田大学教育学部研究紀要に発表した。
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