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子どもが利用できる教室用ソフトウェア・ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 62510120
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関東京大学

研究代表者

佐伯 胖  東京大学, 教育学部, 助教授 (60084448)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードCAI / 理解 / LOGO / 認知過程・手続き的知識
研究概要

目的:本研究は, 授業の中で子どもたちが教材内容を深く理解し, 納得するためのパソコンのソフトウェアを作成し, 実際の授業実践でその妥当性を検証することを目的とした.
研究の成果. NECPC-9801VM2の上での3D-LOGOによって, 小学校低学年に数の概念, 加法と減法の関係を理解させるツールとして「やぐらのぼり」とよぶソフトを開発した. 基本的な概念は, タテに置かれた数直線(「やぐら」)をモグラが地上もしくは地下から上下することで, a+□=C, □+b=c, p-q=□, p-□=r, □-q=r(□は未知数, 他は既知)の相互関係を納得させるものであった. 同一のソフトで, 低学年(3年生)と高学年(6年生)に授業実践で使用してみた. 対象は, 静岡県の公立小学校. 低学年クラスでは数名, 高学年クラスではほぼ全員が, 加法と減法の意味, 相互関係. 未知数の位置のちがいが解法とどうかかわるかなどについての理解と納得をもたらした. その後, このソフトはマッキントッシュのハイパー・カードでのソフトに発展し, 目下試作中である. (いずれも未発表).
結論と今後の展望:算数を「答えを出す」ためだけの手続きだとする考え方は, 予想以上に根強く, パソコン教材への興味の強さにもかかわらず, それほどの効果は得られなかった. ものごとの「意味」を発見し, 問い直すという実践は, 他の教科もふくめて, もっと本格的に研究され, 開発されるべきであろう. ただし, 子どもの学習のメカニズム, とくにその認知過程における「納得」という状態が, そもそもどのようなものか, どのようにしてつくり出せるかについての基礎研究がもっと進められるべきであろう. 本研究はそのための手がかりをさぐる段階にとどまったものであるが, 今後の方向は見出されたと考えられる.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐伯 胖: "コンピュータと子どもの未来(岩波ブックレットNO.109)" 岩波書店, 63 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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