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フレーベルの家庭育児書『母の歌と愛撫の歌』のシンボル論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62510134
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関広島大学

研究代表者

小笠原 道雄  広島大学, 教育学部, 教授 (10053612)

研究分担者 小川 哲哉  広島大学, 教育学部, 助手 (80194439)
斉藤 稔  広島大学, 教育学部, 教授 (50074307)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードフリードリヒ / フレーベル / 母の歌と愛撫の歌 / シンボル / 家庭育児書
研究概要

本研究は, 昭和61年度科研(一般研究C)「フレーベルのシンボル概念とその〈遊具論〉への展開」の成果を基礎に, フレーベルの家庭育児書『母の歌と愛撫の歌』(Mutter=und Koselieder, 1844 以下『母の歌』と略記する)を歌詩・絵画の両面からシンボル概念の具体的展開として論究したものである.
〔研究成果〕:本研究から得られた主要な知見を要約すれば, 以下の通りである. 〈前提〉;フレーベルの「シンボル」概念は, 多様にみられるので, 一義的に規定することは困難であるが, 基本的に, 「象徴的なもの」をキリスト教信仰との関連において捉えている. 従って, 『母の歌』の挿絵もこの観点から考察されねばならない. その論拠としては,
1.挿絵の成作者, F・ウンゲル(1811〜1858)は, フレーベルの下で勉学し, その後, ミュンヘンの王室美術学校で, P・コルネリウス(1783〜1867, ナザレ派)の教えを受けたが, むしろその画風は, O・ルンゲ(1777〜1810), K・フリードッヒ(1774〜1840)のロマン主義的プロテスタント的傾向が強い. 例えば, ルンゲの作品「一日の四つ時」(Vier Zeitem, 1805)の構図がウンゲルの『母の歌』の挿絵の基本モチーフを形成していることからもうかがえる.
2.『母の歌』を他の類書, とりわけ, 『グリム童話』と比較考察すると, その特徴として, 以下の点が明らかとなった.
(1)『母の歌』は, 挿絵, 歌詩と母親への指示内容とが密接に結合し, その意図が親と子の関係を成立させる原理, 教育の目的, 方法, 内容を含むものとして構成されているのに対して, 『グリム童話』は, 民話を中心にして作られたもので, その根本的意図において相違している. それが逆に『童話』の普及に連がっている.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小笠原道雄: 広島大学教育学部紀要. 37. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 小笠原道雄: 教育科学(広島大学教育学研究室編). 19. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 小笠原道雄: "フレーベルとその時代" 玉川大学出版部, 300 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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