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聴覚障害幼児を対象としたアニメーション視聴時における最適な字幕挿入に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62510140
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関愛媛大学

研究代表者

高橋 信雄  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (70132719)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード聴覚障害 / 字幕 / アニメーション / 話者情報
研究概要

どのような字幕の入れ方が, 話者を分かり易くするのかを明らかにするために, アニメ番組ドラエモンに以下の3条件で字幕を挿入しその効果を検討した. A, 下2行程度 B, 話者に重ねる C, キャラクターマーク付き字幕. なお, 提示時間についても検討をしたが音声同期では早すぎて読み切れなかったので音声同期逐次提示はやめて, 挿入の手順は, セリフに忠実に, 横14文字, 2行までの一括呈示とした. 被験児は, 聾学校児童・生徒21名とした. その結果, 下2行(76.5%), 位置(86.5%), マーク(97.7%)と正答率は高くなっていた. また, 各々の挿入方法間での正答率の差を比較検討したところ, すべての条件間で有意差が認められ, 話者理解の促進が認められた. この結果より, (1)字幕の挿入方法により, 話者理解を促進することが可能である. <位置><マーク>の条件は, <下2行>より話者理解を促進する. 特に, <マーク>の効果は著しい. (2)誤答を分析してみると, 同じ登場人物が続けてしゃべる場合に誤りが多いことがわかった. これは, 2人以上の人物が画面にいる場合, 交互にしゃべるものだと思い込んでしまっているなど, 非常にパターン化された反応が生じているためであろう. このことから, 特に<下2行>のように, 話者が十分に捉えられない場合には, 表面的な形態にとらわれた誤りが多くなり, 字幕挿入の効果が大きいものと考えられる.
また, 字幕の話者理解が内容理解に及ぼす影響については, 明白な結果は得られなかったが, これは, 内容理解テストについてさらに検討を深めることによって, 両者の関連性が, より明確になるであろうと推察された.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高橋信雄: 第26回日本特殊教育学会.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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