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教育における文化的同化

研究課題

研究課題/領域番号 62510146
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関大谷大学短期大学部

研究代表者

田中 圭治郎  大谷大学, 短期大学部, 教授 (00081951)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード文化的同化 / アメリカ化 / ピューリタニズム / ポリネシア文化 / 文化的多元主義 / 多民族 / 民族覚醒運動
研究概要

当初ハワイと沖縄の教育史の比較検討を意図したが研究が単年度に限定されたため, ハワイでの教育における文化的同化を研究した. まず最初に教育における文化的同化の概念規定をしてみた. ゴードレ, オグブ, バンクスの文化概念を引用することにより, 民族の同化過程を発展段階別に分析した. 次にハワイの教育を古代から20世紀までを文化史と対比させながら分析してみた. すなわち, 1.ポリネシア文化優位の時代(1820年以前), 2.ポリネシア文化とアメリカ文化接触の時代(1)(1821-1840年), 3.ポリネシア文化とアメリカ文化接触の時代(2)(1841-1900年), 4.アメリカ文化優位と多民族人種構成の時代(1901-1919年), 5.アメリカ文化への同化強制の時代(1920-1939年), 6.多民族融合の時代(1940-1959年), 7.文化的多元主義の時代(1960年以降)と7つの時期に分けてみる. 各時期それぞれの特徴をとりあげてみる. ポリネシア文化圏のハワイ王国がイギリス, アメリカをはじめとする欧米列強との接触の中で, ハワイ文化の独自性を確認するとともに, ハワイ文化の質的向上を図る. すなわちカプー制にかわるものとしてキリスト教をとり入れ, ハワイ人の価値観の転換を求めていく. また教育に関していえば, 従来のインフォーマルな生活の場での経験教育ではなく, 学校というフォーマルな教育が導入された. それは単に支配者たちだけの教育ではなく, 一般庶民の教育をも意図していた. しかしながら, 前進的な教育も, アメリカ宣教師団の指導の下に行われた. アメリカのピューリタニズムの注入以外の何ものでもなかった. このようにアメリカ化の中で教育が行なわれ, それはハワイの教育における文化的同化そのものである. この研究では文化的同化とアメリカ化とを比較しながら, それが教育にどのような影響を及ぼしてきたのかを究明してきた. アメリカ化の長所, 短所をとりあげることによってアメリカ教育の本質をも追求していく.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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