• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

電算機利用による漢籍記載(唐代雲南諸民族の習俗語彙)のデータに関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 62510162
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

竹村 卓二  国立民族博物館, 第一研究部, 教授 (50045259)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード漢籍 / 唐代 / 雲南 / 少数民族 / 民族誌
研究概要

1.参照資料の補充
基準資料としては当初の計画どおり, 杜佑(唐)『通典』の〈辺防典〉及び馬端臨(元)『文献通考』の〈四裔考〉を選定したことに問題はなかったが, これを補完する参照資料については, 『蛮書』や『(新・旧)唐書』のほかに, 唐代雲南の総合的地志として夙に定評のある李京(元)『雲南志略』(輯本), ならびに広く南海の博物誌として知られる周去非(宋)『嶺外代答』(10巻)の2篇が, 前記基準資料の校勘文献として欠かせない史料であることがわかったので, これを追加し, 万全を期した.
2.シミュレーションによる実験効果
テキストの前処理の過程で, すでに入力ずみの正史『新唐書』〈南蛮伝〉, および前処理が一応完了した『蛮書』の2データを主軸にして, 若干の習俗語彙に関して実験的な検索シミュレーションを試みた. その結果, 以下のような欠文の補顛, および記述の錯簡の発見に成功した.
(1)貨幣としての《貝》 『蛮書』巻8〈蛮夷風俗〉の条には交易について「本土不用銭. 凡交易繪帛, 氈〓, 金, 銀, 瑟瑟, 牛, 羊之属」とあって, とくに《貝》については記載がないが, 『新唐書』巻222上には「以繪帛及貝市易」とみえ, 『蛮書』の欠落を埋めることができた.
(2)死者の耳の保存. 『蛮書』巻8〈蛮夷風俗〉の条には, 葬法について「凡死後三日焚屍, 其餘灰燼, 掩以土壌, 唯収両耳. (中略)或銅瓶鉄瓶盛耳蔵之也」とあって, いかにも《盛耳》という習俗が行なわれているように述べられているが, 『雲南志略』は《盛耳》を否定している.
3.今後の研究の展開
上記のシミュレーションからもこの種の研究のもつ意義が窺えるが, 当面は本格的入力に努める所存である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 竹村 卓二: 国立民族学博物館研究報告. 13. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi