研究課題/領域番号 |
62510178
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
杉橋 隆夫 立命館大学, 文学部, 助教授 (20025084)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 武家政権 / 中世武士 / 鎌倉幕府 / 兵範記 / 源平合戦 / 源頼朝 / 公家政権 / 甲斐源氏 / 武家政権設立史 / 北条時政 / 地頭 |
研究概要 |
1.『兵範記』の精読・研究および人名索引作成については、同輪読会を継続維持し、その成果の一端たる『兵範記人名索引I』を前年刊行したのち、新たに保元3(1158)年9月条まで読み進め、その分の人名カード化をほぼ完了した。引き続きこれの整理・検討に務め、近々『兵範記人名索引II』として公刊し、やがて全体が出揃ったところで、さらに調整を加えたうえで、一冊の書物にまとめたいと考えている。 2.治承・寿永の内乱(源平争乱)の初期、富士川合戦での勝利が東国における源氏の優位を確定し、しかもこの戦いの主導権が源頼朝ではなく、甲斐源氏一族にあった事実はつとに著名だが、むしろその数日前に甲斐源氏が駿河の平氏現地合戦を潰滅させた「鉢田」合戦こそ、富士川合戦における勝敗を事前に決定づける歴史的意義を有した事実を明らかにし、あわせて、「鉢田」合戦が行われた場所について考証を施した。 3.2年度にわたる研究成果を新稿として書き下ろすとともに、その知見を吸収しつつ、既発表論文9編を改稿・補訂、一書に編集する作業を行った(継続中)。同書は全体として3部に分かち、さらに付論2編、各論解説、あとがき、索引を収める計画である。扱う時期とテーマは平安時代中期、いわゆる中世的武士の発生から、南北朝時代初期の守護制度に及び、公家勢力同時に分析しながらも、近年ややもすれば軽視されがちな武士階級そのものの発展という観点から、武家政権の成立過程を長期にわたって見通そうと意図している。なお、書名を『武家政権成立史の研究』とする。
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